「○○さーん、目やに取らせてくださいね」。なんて言いながら夕方になると入院患者さんの顔をふく。たいてい独り言になってしまうが、それでも顔を見て話すのが好きである。
ある日、見覚えのある方が再入院されていた。ほとんど声を出さず、じーっと見つめてこられる方。マスクで覆われた私の顔は覚えていないだろうと思いながらも「○○さん、お久しぶりです。私を覚えている?」「覚えているよ」。
嬉しくてたまらなかった。こういうことがあるから勤務と看護学生の両立も頑張りたくなる。
熊本市中央区 里形有希(34) 2019/10/3 毎日新聞鹿児島版掲載
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