はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

言うは易く

2009-10-02 23:19:47 | はがき随筆
 自治会の標語募集に応募。「有言実行の自治会」が採用され、看板になり恐縮している。総会での決議事項の実践化への願いである。近所の子供が「うそ吐いたら針千本」と親と対立しているが、自分の昔時と重なり懐かしく思えた。
 「言うは易く行うは難し」。言うだけならだれでもできるが、それを実行するのは難しいと辞書にある。言った以上、責任を持って実践せねばならない。
 今回の衆院選は「マニフェスト選挙」と呼ばれ、各党それぞれ掲げて戦った。支持者、国民の期待に応え、国民を欺くことのないよう切に望みたい。
  薩摩川内市 下市良幸(80)2009/10/2 毎日新聞鹿児島版掲載

わからない

2009-10-02 23:03:31 | はがき随筆
 「26年あと、ウワーッおばあちゃん100歳」「もう生きていないネ。今日のこと思い出してね」「今は覚えてるけど、35歳のぼくが思い出すかどうかわかんない」。日食を見たいと京都からやって来た小3の孫とのやりとり。彼は大小のてるてる坊主をあちこちぶら下げた。しかし当日早朝は雨。温度計を庭の2ヵ所に置いて玄関を出たり入ったり。「見えた!」「あーかくれた」「アッまた見えたよ」。10時半くらいまで数回、雲の切れ間から欠けた太陽を見ることが出来た。彼の好奇心と行動力に拍手。26年後、どんな青年に成長しているだろうか。 
  姶良町 高橋たま(74)2009/10/1 毎日新聞鹿児島版掲載