豪華客船 今年の初寄港は“にっぽん丸”．．．

　春の訪れとともに函館港にやってくるクルーズ客船．．．。今年は、過去最多の３５回もの寄港が予定されているという。客船は大型化され昨年函館港に77,000総㌧の「サン・プリンセス」が２度寄港しその大きさに驚かされたが、今年はそれを大きく上回る巨大客船「ダイヤモンド・プリンセス」(115,875総㌧)の寄港も予定されており、楽しみな一年になりそうだ．．．。

　
　函館港に一番乗りで寄港した豪華客船は“にっぽん丸”．．．。午前９時西ふ頭に着岸予定と聞き少し早めに車を走らせ待機．．．。客船の寄港を待ちこがれていたという顔見知りのカメラマンたちと客船談義に花を咲かせていると、函館市港務艇「つつじ」の歓迎のカラー放水に迎えられ濃紺と白のツートンカラーの船体を港内に姿を見せる．．．。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　（“にっぽん丸”寄港歓迎のカラー放水）　　　　　　　　　　　　　　　　（ミス函館の八戸さんもお出迎え）
　客船“にっぽん丸”（22,472総㌧）は、全長167m、全幅24mと国内最大の客船「飛鳥Ⅱ」と比較すると半分程度の大きさだが、それでも接岸した西ふ頭の岸壁からはみ出る。今回のクルーズは、大手流通グループがチャーターした神戸発着１０日間日本一周クルーズで、乗客定員４００名のところに約半分の２００名ほどをを乗せての贅沢なクルージング．．．。

　　　　　　　
　着岸後、岸壁で歓迎セレモニーのあと、乗客のみなさんは観光バスやタクシーで市内観光コースや朝市、赤レンガ倉庫群などでの買い物などで函館の一日を楽しんだようだ．．．。だだ、気温が５℃、時折雪交じりの強い風が吹き抜けるとあって、船を下りたみなさんは寒さに驚き首を萎めている．．．。

　
　午後４時半、“にっぽん丸”は次の寄港地石川県輪島港に向けて出航．．．。函館名物「イカ踊り」で見送るとのことで再び西ふ頭へ．．．。相変わらずの冷たく強い風に悩まされたが、揃いの法被をまとった実行委員会の皆さんのいか踊りが始まった．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　乗客のみなさんの中には「イカ踊り」を既に知っている方もおり、司会者の「手拍子を．．．、一緒に踊りましょう．．．」の声掛けに船内から手拍子と掛け声が響き、デッキでは踊り出す乗客のみなさんも．．．。

　
　船上からは色とりどりの紙テープが投げられ、デッキと岸壁が一体となっての「イカ踊り」で大いに盛り上がる中を“にっぽん丸”は定刻午後４時３０分大きな汽笛を２度ならし、日本海に向け舵を切る．．．。


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