JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

豊漁豊作願いを込めて...、寒中みそぎ祭り

2011-01-14 23:25:50 | 木古内町・知内町
 天保2年(1831年)から木古内町佐女川神社に伝わる神事「寒中みそぎ祭り」が今日から始まり行修者と呼ばれる若者4人が豊漁豊作祈願し冷水を浴びる荒行を行っている。
  
 “天保2年1月15日の朝、神社守の夢枕に「ご神体を清めよ」とのお告げがあり、神社守は近くを流れる佐女川の氷を打ち砕き、その身を切るような冷水で身の汚れを払い、海岸で4つのご神体を抱きながら極寒の海峡へ飛び込んだ。すると、白衣を纏った美しい女性が現れ、それ以後豊漁豊作が続き村は大いに賑わった”(木古内町観光パンフレットから)
                         
 祭りは「みそぎ行列」で始まる...。海中みそぎが行われるみそぎ浜近くの広場から提灯を持つ町民の列はアイスキャンドルやかがり火の灯る商店街を約30分ほどかけて佐女川神社へ...。
                                                 
 佐女川神社境内では見物客に温かい蕎麦や甘酒などが振る舞われ、行修者を鼓舞するかのようなみそぎ太鼓やみそぎ囃子が演じられる...。

  
 “水ごり”の開始を知らせる太鼓が響き渡ると、修行者は「行くぞ!!」と気合いを入れ、下帯にずきん姿で本殿の外へ...。

                        
 行修者は4年連続で務め、毎年1人が入れ替わるそうだ。これまでは町内出身者が務めていたが、今年の新人は秋田県出身で函館の大学生が選ばれ181年の歴史を誇るみそぎ祭りで町外出身者が選ばれたのは初めてとのこと...。

  

                        
 「エイ、エイ!!」と声を掛けながらひたすら背中に冷や水を浴びせる“水ごり”を繰り返す。外気温は-6℃、歯を食いしばって水を浴びる姿に500人を超える見物客は身を縮めながらも大きな拍手を送る...。
                 
 この“水ごり”13日夜行修者が神社に籠もることを報告する参籠祭(さんろうさい)に始まり、15日の朝まで行われるが、決まった回数や時間はなどはなく行修者が納得するまで繰り返されるという...。
 
 明日は津軽海峡でご神体を清める“海中みそぎ”...、行修者は誰にでも出来るものではなく、彼らの逞しさには感動する、厳しい水ごりに耐え明日のみそぎも頑張って欲しい...。明日も見物させてもらおう...。
コメント
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