焼けた壁画

2015-11-15 10:23:26 | 塾あれこれ
法隆寺壁画。
私が出会った絵画の中で一番でした。

焼けたままを特別に一般人に見せてくれる機会が
ありました。
いつだったですかね。
結婚して間もないころだった?

現在、寺で複製のものを見られ、それもまた結構な
出来なのですが、本物は桁が違いました。

圧倒的な迫力、手を伸ばせば触れられるほど近くから
じっくりと眺められました。

無残に焼けたことを気にする方もおられますが
それでもなお、あの迫力です。

極楽浄土は存在する、と思えました。

昔は、今より信仰心がずっとあったのでしょう。
それだからきっと美しく描けるのです。

現に見えているもの、を描くのです。
画家は、絵師は自らの存在を消し、対象に埋没します。


確実に言えることは、現在より、遥かに美しい世界が
この日本にも存在したであろうということ。

人間は長い時間を掛けて、その美しい物、事を食べ尽くし
現在の世界は奇妙なものがゴテゴテと転がるのみです。


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