PERUNIKA3『ブルガリアン・ワラベウタ』

2012-06-11 19:58:11 | SONGS
ペルニカ・トリオ、良いですねえ。

やっと待ち望んだCDが届き、針を落とすと
(どこに針があるの?なんですが、やはり針を落としたい)
ぱーっと世界が広がります。

ん~良いですねえ。

『ブルガリアン・ワラベウタ』というCDです。
今年春出されたようです。

清らかな歌声、私たちには懐かしい歌。


YOUTUBEでも視聴できますが
私のボロPCでは余りに音が悪く聞こえます。
このトリオはある程度の音で聞くのが良いようです。

亡くなられた吉田秀和さんのように「音楽は再生装置が
良くなくても分かる」といきたいところですが。
ブラームスの交響曲、のようなものならば再生装置がボロでも
頭が補正してくれます。
けれどもこういう(初めての音の世界)は、やはりね。

と言ってもマニアのような再生装置があるわけではありません。
ビクターの小さなウッドコーンスピーカーです。
塾を始めて暫くして英語の聞き取りには一定の良い音が必要と
買ったものです。(備品扱いにしちゃった・・)


ブルガリアン・ヴォイスとして有名な地声の合唱がありますね。
独特のハーモニーで、初めて聞いた時には(鳥肌がたった)

そういう音楽を元に、女性のトリオで新しい世界を
創っておられます。

ライナーノートによりますと古来は少人数の歌だったとか。
それを第二次大戦後、進化させたものが上記の合唱です。

古いといえば古い、新しいと言えば新しい。

どれだけ衝撃が強いかというと、例のカール・セーガンが
宇宙人へメッセージを乗せたボイジャーを送り出しましたが、
その中にもブルガリアンヴォイスが入っているのです。

戦後できたからといって価値が落ちる物ではありません。
伝統を発展させ洗練して、感動を与えるのですから。

インドネシアのケチャだって20世紀初頭に現在の形になった
そうですし、日本民謡も多くは昭和に整備されたはずです。
(日本民謡は歌謡曲に近づけ過ぎて居酒屋専用音楽に
 なりさがっていますけれども)


ペルニカに話が進みませんね。

とにかく試聴されることをお勧めします。
気持ちが洗われます。

安田姉妹がワラベウタを歌うのに近い雰囲気はありますが
また同時に音楽として新しいのです。

1文部省唱歌『ふるさと』 ♪兎追ひし彼の山・・
2日本古謡『さくらさくら』

・・中田喜直の歌などもあり、ヴェルナーの『のばら』や
英国の民謡、いろいろ散りばめて懐かしい。

昨今の童謡ブームのなかでも出色です。


童謡の小さなコンサートに晩年の母といきましたが
なぜか『ほたるの光』でしきりに泣いていました。

私と泣くところが違うので「??」でしたが
最近気付いたことがあります。

母は勉強したかったのではないか。

田舎で兄弟も多くしかも女の子は義務教育で終了の
時代です。

「あんたの読んどる本は難しいねえ」
そう言ってたのを思い出します。


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