現代芸術は嫌いだ、と書きました。
けれども嫌いなものにアタックするのも勉強です。
現代作家の塚本邦雄の本はそういう意味で最高ですね。
それにしても、現代の句、前衛を含めて百句の紹介は
私にはきつい。
『百句燦燦』いま道半ばで苦闘しています。
○
たとえば、こんな句。
『子を殴(う)ちし ながき一瞬天の蝉』秋元不死男
自分の子を殴った、長い一瞬。蝉が鳴いている・・・
こういう情景を句にしたものです。
なるほどギリギリまでに削った表現はすごい。
表現されてはじめて気づく世界です。
混沌と昂る気持ちをここまで書けるとは。
けれど、一読、分かりづらくはありませんか。
一般読者を置き去りに、一人高みに登っているような。
○
そもそも、「表現」は作者の為にあるのか。
受け取る一般人のためにあるのか。
おっと、二者択一にご注意。
答えはたぶん「両者のため」
しかし少なくとも、作者のためだけではないでしょう。
現代芸術は作り手のそこが怪しい。
○
たとえばこれではどうでしょう。
『我が子殴つ、天から蝉の鳴きやまず』
確かに、当たり前ですが、秋元さんの句が宜しい。
比べ物になりません。
でもね、どちらが分かりやすいですか?
受け手に優しいですか。
作り手が自己をひけらかすかのような難解さは
結局、現代芸術の衰退を招いています。
秋元さんの句などまだ分かりやすいものです。
『火傷して繚乱と挿す冬の芥子』野沢節子
お分かりになります?
私には分かりません。
従って、心底、大っ嫌い。
けれども嫌いなものにアタックするのも勉強です。
現代作家の塚本邦雄の本はそういう意味で最高ですね。
それにしても、現代の句、前衛を含めて百句の紹介は
私にはきつい。
『百句燦燦』いま道半ばで苦闘しています。
○
たとえば、こんな句。
『子を殴(う)ちし ながき一瞬天の蝉』秋元不死男
自分の子を殴った、長い一瞬。蝉が鳴いている・・・
こういう情景を句にしたものです。
なるほどギリギリまでに削った表現はすごい。
表現されてはじめて気づく世界です。
混沌と昂る気持ちをここまで書けるとは。
けれど、一読、分かりづらくはありませんか。
一般読者を置き去りに、一人高みに登っているような。
○
そもそも、「表現」は作者の為にあるのか。
受け取る一般人のためにあるのか。
おっと、二者択一にご注意。
答えはたぶん「両者のため」
しかし少なくとも、作者のためだけではないでしょう。
現代芸術は作り手のそこが怪しい。
○
たとえばこれではどうでしょう。
『我が子殴つ、天から蝉の鳴きやまず』
確かに、当たり前ですが、秋元さんの句が宜しい。
比べ物になりません。
でもね、どちらが分かりやすいですか?
受け手に優しいですか。
作り手が自己をひけらかすかのような難解さは
結局、現代芸術の衰退を招いています。
秋元さんの句などまだ分かりやすいものです。
『火傷して繚乱と挿す冬の芥子』野沢節子
お分かりになります?
私には分かりません。
従って、心底、大っ嫌い。
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