「ゆすり発言」でメア氏は学生に何を教えようとした?

2011-03-09 14:16:34 | 塾あれこれ
米国務省のメア日本部長、前沖縄総領事の発言が報じられています。

暴言中の暴言ですが日本政府の対応は及び腰です。
右寄りの新聞は余り騒いでいないようですし。

彼ら日本のマスメディアにはプライドというものが
ないのでしょうか?
目先の利害だけでペコペコするのを乞食根性といいますが
アメリカ追随を現実主義とすりかえる情けない新聞やTV。
彼らにはメア氏と似た差別感があるから、問題とは思えないの
かもしれません。

あれは個人的な発言だから、と済ますわけにはいきません。
彼は日米関係を担おうとする学生に何を教えたかったのか?

若い学生のころ、プロからオフレコとして聞かされることは
大きな影響を与えることが多いでしょう。
表に出しづらいがホンネとして将来に引き継がれるのです。

メア氏は軽い冗談として話したのか
実はぜひとも伝えておきたかった「から」オフレコで
学生に「重大なこと」を教えたのか。

米政府の公式見解ではないから問題に当たらない、のではなく
タテマエの裏にあるホンネであろうから問題なのです。

これに対して、邪推は止めようと「大人の態度」をとるべきか
それともきちんと抗議をすることが人としてなすべきことか。

日米関係は大切としながらも、言うべきことは言わねば
なりません。
私はそう思います。

人間の歴史はそうやって少しずつ進歩してきたのですから。


この発言がまだ知識も不十分な若い兵隊が言ったことならば
知識不足、誤解、間違い、で済むでしょう。

メア氏のような経歴を持つ人から出たのであるから
偏見、人種差別以外の何物でもなく
アメリカ軍、官僚の本質を伺わせるに十分なことなのです。

メア氏は沖縄や日本に居たのだから何も見ていないとは、とか
彼の認識を改める機会はなかったのか、などと嘆く人も
おられるようです。
残念ですが差別観とはそういうものなのです。
何を見ても、何を聞いても、勉強しても、自分の色に染めて
しまうのです。
マスメディアの関係者にも多いようで、怖い。


「ゆすり発言」は沖縄だけに向けられた本音ではありません。
日本人全体に向けられているものです。

いつまでも米兵の犯罪がなくならないのはなぜか。

中国山地で違法な低空飛行を繰り返すのはなぜか。

先頃、低空飛行で農家を壊しておきながら飛行事実そのものすら
なかなか認めようとしなかったのはどういう心根があるからか。

占領軍以来の取り扱いを基本は変えようとせず、
治外法権を手放さないのは、なぜか。

軍隊とはそういうもの、で済ますわけにはいきません。

これがアメリカ国内ならどうなるでしょう。
根元に人種差別があることは間違いないようです。

アメリカ人の払しょくできないでいる差別を見逃していると
アフガンでの蛮行も止められないのです。

従ってこれはアメリカ人にとっての大問題なのでもあります。


アメリカから日本への蔑視と似た構造が
東京から沖縄へ向けてもあるはずです。

お笑い出身のとある超有名タレントはTVで
沖縄は東京が稼いだ金をいくらでもセビルと、
今回メア氏と同種の発言をしていました。

監督をした暴力映画が欧州で受けた「芸術家」だから
何をいっても構わないのか?
「シャレだよ」と逃げるでしょうが
彼のハートには問題がなくはないか?

彼がメア氏の「ゆすり発言」をどうコメントするか
聞いてみたいものですが、逃げるでしょうね。

あるいは「どうせそう思われてんだからこの際、ナンダ
 てきとーに、ゆすっちゃっても構わねーんじゃないか、
 な~んていうと怒られちゃうかもしんねーな」
・・お品のない。。。。


世の中がキレイゴトで回るとは思えません。
夢物語で生きていけるほど甘いものではありません。
言われなくったって誰でも知っています。

けれども、だからこそ少しずつでも上を向いて歩かねば
と思うのです。
長い人間の歴史がそうやってきたのだから。

安易な「現実主義」を振り回す「インテリ」には
うんざりしますね。