九州国立博物館のがっかり

2009-01-13 11:03:00 | 塾あれこれ

今やっている特別展示には心底落胆しました。

KY首相の国際会議がいけなかったのかな?


毎年この時期に九博に行きます。
今までは仏教美術などジミであってもけっこう良い
特別展を見ることができました。

ただ、今思うに少しずつテンションが下がっていたの
かもしれません。
首脳会談の所為にしてはいけないかな?

会場に向かうときからイヤ~な予感。
人が少ないのです。

展示を見て納得しました。
これじゃあ客は来ない。

入った客がバカにされているわけで、1200円も取るか!
九博も日本人を舐めてはいけません。
私はナメられちゃったけれども・・・(キモ)

九博のHPをご覧頂ければいかにインチキを誤魔化す
努力をしているか、よく分ります。
(過去の伝統工芸展出品作をもってきただけです。
 やる気があるのなら一番新しい作を並べるとか
 それくらいしなきゃ、羊頭狗肉でしょう)

相撲で言えば十両の取り組みばかり見せられたような
もので、九州ではこんなに多くの作家がこれほど
つまらない似通ったものを製作してナリワイがたつのか
なかなか良い勉強になります。

さすがに拙いと思ったのか最後辺りになって超有名な
作家のものを一つずつ並べてあります。

十両の取り組み後、引退した横綱の名勝負を見せられ
ると先の下手な相撲が目だってしょうがない・・


池辺晋一郎が言ってましたが、音楽も少し前まで
名人、巨匠の名にふさわしい人が数多くいました。

現代はそのスケールがありません。

13代今右衛門、柿右衛門と当代を比べれば同じこと
が言えるのです。当代は両方ともイマイチ。

現代の作家は技術ばかりで芸術性に欠けます。
個性がありません。
一見、スタイルがあるように見せているだけ。

戦後教育で個性の何のと言い始めてから、実はダメ。

技術は教えればすむ、楽しく個性を発揮するのが大切
だ、ということで、技術だけはある人が沢山いるが
本当に良いものを作れる人が激減しちゃった。
音楽家なども同様です。

ただし世界的な傾向のようですから現代エセウヨクの
評論家が「戦後日本の教育は」と嘆いてみせるのとは
一線を画しておきたいと思います。

それにしても今回の、特に現代の陶芸作家、
よく恥ずかしくもなく平凡なものを出品できますね。

人間国宝の肩書きを頂けばあとは金儲け、なんて先輩
の後を皆で追っかけているのでしょう。
「さもしい」とまでは言えないでしょうが情けない。
仲間内で褒めあうしか能がないようです。

まあ、文句があるなら今回の九博に来なかった客を
こさせるようにしてから言って下さいね。