今やっている特別展示には心底落胆しました。
KY首相の国際会議がいけなかったのかな?
○
毎年この時期に九博に行きます。
今までは仏教美術などジミであってもけっこう良い
特別展を見ることができました。
ただ、今思うに少しずつテンションが下がっていたの
かもしれません。
首脳会談の所為にしてはいけないかな?
○
会場に向かうときからイヤ~な予感。
人が少ないのです。
展示を見て納得しました。
これじゃあ客は来ない。
入った客がバカにされているわけで、1200円も取るか!
九博も日本人を舐めてはいけません。
私はナメられちゃったけれども・・・(キモ)
九博のHPをご覧頂ければいかにインチキを誤魔化す
努力をしているか、よく分ります。
(過去の伝統工芸展出品作をもってきただけです。
やる気があるのなら一番新しい作を並べるとか
それくらいしなきゃ、羊頭狗肉でしょう)
相撲で言えば十両の取り組みばかり見せられたような
もので、九州ではこんなに多くの作家がこれほど
つまらない似通ったものを製作してナリワイがたつのか
なかなか良い勉強になります。
さすがに拙いと思ったのか最後辺りになって超有名な
作家のものを一つずつ並べてあります。
十両の取り組み後、引退した横綱の名勝負を見せられ
ると先の下手な相撲が目だってしょうがない・・
○
池辺晋一郎が言ってましたが、音楽も少し前まで
名人、巨匠の名にふさわしい人が数多くいました。
現代はそのスケールがありません。
13代今右衛門、柿右衛門と当代を比べれば同じこと
が言えるのです。当代は両方ともイマイチ。
現代の作家は技術ばかりで芸術性に欠けます。
個性がありません。
一見、スタイルがあるように見せているだけ。
戦後教育で個性の何のと言い始めてから、実はダメ。
技術は教えればすむ、楽しく個性を発揮するのが大切
だ、ということで、技術だけはある人が沢山いるが
本当に良いものを作れる人が激減しちゃった。
音楽家なども同様です。
ただし世界的な傾向のようですから現代エセウヨクの
評論家が「戦後日本の教育は」と嘆いてみせるのとは
一線を画しておきたいと思います。
それにしても今回の、特に現代の陶芸作家、
よく恥ずかしくもなく平凡なものを出品できますね。
人間国宝の肩書きを頂けばあとは金儲け、なんて先輩
の後を皆で追っかけているのでしょう。
「さもしい」とまでは言えないでしょうが情けない。
仲間内で褒めあうしか能がないようです。
まあ、文句があるなら今回の九博に来なかった客を
こさせるようにしてから言って下さいね。