解雇するのは食い逃げ?

2009-01-28 21:58:35 | 塾あれこれ
派遣ギリが問題になっています。
また正規の社員も非正規の後を追うようにして
雇用情勢が厳しさを増す、との報道ばかりです。

会社の生き残り、という口実ですね。
「苦渋の決断」をした結果ということだそうですが、
果たして全てが世に言われるとおりなのか?

今がチャンスとばかり、やりたい放題の組織もある
のではないか?
自分達に都合のよいような人事態勢をとるために。

労働契約問題が煩いときには目立ちたくないと控えて
いたが、世間のドサクサ状態に隠れる様に経費削減と
人事強化と一石二鳥を狙っているのではないか。


・・いや、証拠がない話で、もしかするとそんな
フトドキな所もあるのじゃないかという推察です。

本当に厳しいところは、上記のような言われ方を
されると怒り心頭、でしょう。

ただ、どうにも対応が早すぎるのではないか
と思えて仕方ないのです。
ギリギリの対応をしてるのかなあ?
リーマンショックが昨年9月、それから数ヶ月も
持ちこたえられないものでしょうか?

本当はいかにあるべきか、という分析・検討を行う
ことなく「バスに遅れない、チャンスは今」の
感覚でやっている=経営者も我が身の保身だけを
考えているのではないか。

切る側の人間は、しかるべきときまで会社に留まり
退職金さえ頂けば後は野となれ山となれ、かなあ。

何か都合が悪いことがおきて後から突っ込まれても
「あの時のあの条件下ではやむをえなかった。
 誰でも同じような決断をせざるを得なかったろう」
という便利な言訳を持ち出すに決まっています。
他と同じであれば免罪と思っているのでしょう。


私などがいうまでもなく、社員という宝を捨てること
の代償は大きいものです。

社内の不活性化、蓄積した「力」の剥落、気力減退
などなど。
組織には恐怖政治に似た気分が広がるでしょう。

リーマンショックのはるか以前からジワジワと進んだ
慢性疾患ですが、ここにきて一気に悪化しそうです。


日本の製品やサービスが評価されてきた原因の一つに
顧客のニーズを細かく把握したことが挙げられます。

性能が良い、壊れない、安価である、これらも
ニーズに応えることではありましたが。

そうしてクレームが起きないような仕事をして
モノというより会社を買っていただいていました。

ここが他国と比べ日本の良い所であったと思います。

いまやその長所が薄らいでおり、日本がそれらの点で
差をつけることができなくなってきたと聞きます。

会社の中まで官僚主義がはびこっているのですね。

嫌われてまで頑張るのはアホくさい←まったくその
通り!一人ぼっちはさすがにツライ。
人間って、もともと弱いものですから。

そこへ負の力をかけられたら萎縮するのが普通です。


オバマは国民に向かい「強くあれ」と演説しました。
アメリカの文化にかなうことで、演説で勧めるだけ
でも効果がありそうです。

日本人は上に書いたように強くなれません。
一人で頑張るなんてキツイのなんの。

そのかわりに相手の立場を思ってあげることは
得意でした。
この国ではそういう力が大切ではないでしょうか。
それが仕事でも大いに役立っていました。

ただし演説で言うだけでは難しいことでしょう。
やはり、教育。
社会全体の、ね。