文部科学省の自賛

2007-04-15 08:15:25 | 塾あれこれ
13日文部科学省が05年学力テストなどの結果を
発表しました。

新聞によると、文科省は高3の学力を「やや向上」
と判断しているそうです。
それ自体は正しいのでしょう。

ただそれだけでなく、学力分布のフタコブ化が
重要な教科に見られることのほうが気になります。

英語も、聞き取りで点が伸びているだけです。

また、学力の格差が広がっていることも重大です。

化学Ⅰなど前回より正答率が上回った教科においても
反対に成績が下回った問題も目立ちます。

更に、もし、より難しい問題になるとどうか。
直前に対策していないとどうか。剥落はないか。

文科省が自賛するほどよい兆候には思えませんね。


格差がいけないのは生徒が平等でなければならない
から、ということもあるでしょう。

それだけではなく、社会全体の教育的レベルが
上がっていなければならないから、という理由も
あります。

アメリカと日本は社会の構造が違うので、向こうの
まねをしてうまくいくとは限らないのです。

経済的要請から「格差拡大もやむなし」という今の
行政は間違っているのです。