島田紳介が親子でこんな話をしたそうです。
娘さんが勉強しているのを見て
「なんや、算数しとン。見せてみ」
「オトン、でけへんやろ」
「アホ言え、
・・・
ノートの値段を出すンやな。100円!
これでおおとる。調べてみ」
「マルや、えらいな~」
「ノートいうたら100円くらいなもんや。
バーゲンやったら50円
それくらいや、思うて合うとるか調べりゃええ」
◎
E 検証する
①常識と比較する
一定の結論が出た時それが常識と比較して変でないか
というチェックができない子が多いですね。
(上記の島田式はその反対を行ってるわけです)
ノート1冊3万円、なんて答で平気な子がいます。
何だか変だから見なおそうか、とならないのですね。
あるいは人数を聞かれて小数で答える。
「10.3人!そんな人見たことある?」といわれても
分からない子すらいます。
もちろん答が常識的でない場合もあります。
上の例ですと、平均を習って人数に小数がついた
その記憶があるのかもしれません。
ただ少なくとも常識とかけはなれていたら疑わねば
とは思わないのですね。
ムリヤリに勉強させられているからそのようになる
のかもしれません。
やはり点数が出ていない生徒には常識とのチェック
をしない人が多いようです。
数学や理科などではいわゆる常識と違うことも多々
あるとは思います。
ただ、常識と比較しないで良いとはいえませんね。
◎
常識は経験則のかたまりです。
これと比較すれば、結論がおかしいかもしれない
ことをすぐに示唆してくれるのです。
これは直感を磨くことにも遠く結びつきます。
更に自分の持っている「常識」のレベルを上げる
ことにもつながります。
我々の通常の感覚とは違うこともよくあります。
例えば電気。回路、抵抗、電流の関係。
ただそれもマスターすれば「常識」のレベルが
上がりますね。
日常生活でも失敗しないで済みます。
「常識」と違うことがあるからといってそれを渾然と
させたままであれば力はつきません。
この辺りに点数が伸びない子の一因が見えるかもしれ
ません。
塾や学校などの勉強で自分の「常識」と違うことを
習ったとします。すっきりしないのですが、大人が
言うとおりに覚えるしかない。質問できない。
これを繰り返すと「常識」とのチェックが出来なく
なってしまいます。
これが無責任な答えをすることに結びつくか、とも
思うのですが、まだ自信はありません。
答の無責任とは三角形の一つの角度を聞かれている
のに200度なんて答えることです。
その子に内角の和は、と訊くと180度と答える。
でも200度で変とは思わないのです・・・oh!
10.9