(33)誰もがお手軽に生きようとしてモノを考えない・・

2006-09-16 15:20:54 | 考える
エラそうに考えるなんてことについて書いていますが、
頭が悪い私にはシンドイ話です。
でも、悪いからこそ、書いて考えるのです。
さて・・Gの次は

H表現する

表現することは、すなわち「考える」ことです。

例えば文を書くときの苦しさがそれを示しています。
多くの生徒は作文や論文を好きではありません。
それは考えることを強要されるからでしょう。

ですから、作文や小論の指導では「考えること」が
基本になります。
どう感じ、どう考えるか、が基本で、次にどう表現
するかを学びます。

よく市販の本に書いてある、マス目の使い方とか
時間配分とか、これらは上記に比べて比重の小さな
ことです。もちろん大切なことですけれどもね。

考える、を第一にする立場からは、予備校系の出版物
の「小論は記憶で対処するのだ」なんて考え方は
いただけません。

課題別に小論の見本を勉強させ、何を聞かれても
対応できるように沢山のパターンを覚えてしまうの
です。傾向と対策の小論バージョン。

受験のテクニックとしてはかなり有効でしょう。
また、もともと「学ぶとはマネぶこと」だから
まずパターンを真似るのがよいのだ、なんて考えも
ありえます。

ただ、「自ら考える」を側において「論ずる」と
いうことがありうるでしょうか?

受験を実施する側は「考える」「論ずる」ことが
できる人に来てもらって学問を身につけてもらい
たいのです。そこへパターン丸暗記でしか論文を
書けない子が行ってどうするんでしょうね?


文を書くだけではありません。
発表する、説明する、なども表現として重要です。
学校では積極的に行われていると思いますが塾では
それほどでもないのではないでしょうか。

特に小さな塾では難しいことを実感しています。
やはり文を書く指導くらいしか充分には行えない
かもしれません。
10.21