ほるほる

矢作川のほとりで枝下(しだれ)用水を、
徐福・百済王で中韓日の渡来人伝説を楽しむ
逵(つじ)志保のページです

中国秦皇島の日中サッカー国際親善試合に思う

2006-08-08 08:18:40 | シホのホ(雑記帳)
昨晩、中国河北省秦皇島市でU-21日中サッカー国際親善試合が行われました。

6月に秦皇島市に徐福つながりで出かけたとき、2008年の北京オリンピックのサッカー会場の一つが秦皇島にあるということをお聞きしていましたので、昨夜は日本に向けて、秦皇島のサッカースタジアムのお披露目といった意味合いもあるのかなと思い、楽しみにしていました。
本当は私はサッカーは全くわからないのですが、秦皇島からの衛星中継ということですから、放映中に徐福のことが話題にならないとも限りません。そのことが気になって、熱心に見てしまいました。
…実際、途中で秦皇島の地名由来や「始皇帝が不老不死の薬を求めて…」と徐福の話題が登場したようなのですが…「ようなのですが」というのは、残念ながら、ワタルの明日の練習試合のために、泥だらけの野球の練習着を洗って干しているわずかな間にその話があったようです。サトルが「おい、いま徐福のこと言ってたぞ」とベランダまで報告に来て、あららと思いました。また、昨日の朝日カルチャーセンター受講生の皆さんには秦皇島の話をし、きっと街の概観が紹介されるでしょうなんて期待をさせてしまいましたが、そんなことはありませんでしたね。残念!

さてそれでも、日中の若い選手たちは動きが早く、後半日本が一気に点をとりましたが、とても気持ちのいい試合を見ることができました。そして何事もなく試合が終わり、正直、ホッとしました。

というのは、数日前、新聞で日本大使館が邦人の観戦に注意を促がしているという記事を見ましたし、このところ靖国の問題も次の代に受け継がれようとしています。私は徐福を通してしかわかりませんが、間違いなく、日中間・日韓間は政治的には最悪の状態だということはひしひしと伝わってきています。試合の流れの中で雰囲気が悪くなれば、過去のことも思い出されます。
しかし、こんな不安は思い過ごしでした。試合は実に気持ちよく(私のようなサッカー素人には、とても楽しいゲームでした)、日本では22:00からの放送でしたが、中国では生放送だったとお聞きしました。

とにかくこれまで、日中関係は政治的にも経済的にも良好で、徐福研究に身をおく私には、この良好な関係が徐福をその友好交流の象徴として語らせていると考えてきました。ところがこの2年ほど、誰が見ても関係は悪化しています。私たちの間では、もうこれ以上悪くはならないだろうと言っているくらいです。
しかしここに幾分か、私には嬉しい誤算がありました。徐福は日中関係の良好な状態を示すために使われてきていたことから、関係悪化とともに、徐福は取り上げられることがなくなるだろうと考えていたのですが、徐福は決して消えていこうとはしていません。かえって、徐福に託される思いが強くなっているように思います。

いつの間にか、私たちは政治的な関係に左右されることなく、地道に民間の交流を重ねる力をつけて来ているのではないかと思います。中国と日本ではなく、一人の中国人と一人の日本人が国境をものともせず超えていくことができているのではないかと思います。

上海音楽学院で教鞭をとっている谷村新司さんが『人民中国』2006年8月号でこんなことを言っています。

  現場を知らないで、発言だけする人がいる。
  そういう人のコメントは、やはりずれているケースが多い。
  それが活字になって、正しいと思ってしまう。
  だから「自分の目で確かめるのがいいのでは」と、僕はいつも言っているのです。

この言葉には実感があります。現場を知る私たちが、「邦人の観戦に注意を促がしている」なんて言葉にハラハラしていては情けない。私たちの地道な積み重ねを自信にして、これからを考えたい!そんな風に思いました。

ワタル13歳

2006-08-04 08:46:43 | シホのホ(雑記帳)
今日でワタルは13歳。
昨日、中学の野球部の新チーム初試合(練習試合)があったらしい。「らしい」というのは、応援に来ちゃだめだと言われていたから。小学生のときは「応援に来てくれてありがとう」だったのに、たった半年で、「お母さん車は、オレの友だちみんな知ってるから、こっそり来てもわかるんだからね!来たらだめだよ」と釘をさされた。

さて、小学生のときのSクラブ引退(1月)から約半年、ようやく野球が存分にできる喜びを、この夏休み、ワタルは満喫している。監督が新チームになって急に厳しくなり、それもワタルは嬉しくてたまらないらしい。だって、Sクラブであんなに叱られ、頑張っていたのだもの。頑張っていた自分を取り戻した感じで、このところ急に顔つきも生き生きとしてきた。監督に感謝!先輩たち、仲間たちに感謝!

「今日の試合は12歳最後の試合だったんだね」と私が言うと、そうか!とばかりに、今日までの自分は今日の試合で終わって、明日から13歳として頑張りたいと言い出した。
それはもちろんそれでいいのだけれど、そうなったらいてもたってもいられない。我が家は格好から入るタイプだ。
ワタルは両実家の両親に欲しかった野球用品を誕生日プレゼントに買ってくださいと電話をかけ、髪の毛ももっとばっさり切りたい!と言い出した。それには大賛成だったので、さっそくいつもの店CLAPHAIRに連れて行った。
できあがったのは坊主刈りに近い状態。一応我が家では、サッカーの中田選手になった!ということになった。もともとよく言われるのだけれど、髪をぐっと切って、いっそう中田らしくなりました。

さて、今日も朝早くから野球の練習に出かけています。ウキウキと、そんな気持ちで向かえるものが13歳にあることに、お誕生日おめでとうの思いを重ねます。

子どものいたずら

2006-08-02 09:36:47 | シホのホ(雑記帳)
今朝、押入れケースから服を出そうとふすまを開けると、あれ、いつもと何か違う。
子どもたちがどのケースに自分のものが入っているかすぐわかるように、ポストイットに私が「ワタル」・「サホ」と貼り付けてあったのですが…、ご覧ください。「そうけんび茶」になっているのです。ペットボトルのお茶「爽健美茶」のことですね。「サホ」という字にひらめいてワタルかサホが書き足したんですね。

ここ数日、徐福のことで中国と日本と韓国とメールやFAXで連絡を取り合っていて、あれは解決したんだっけ?と頭の中であちこちのことを考えながら開いたふすまでした。ふとこんな子どものいたずらを見つけて楽しくなりました。

ワタルかな?サホかな?
サホだったら、書いた途端に「お母さん気づくかなあ?」などとうるさいでしょうから、きっとワタルな気がしますが、だとしたら、「そうけんび」が全部ひらがなでいいのでしょうか???
今朝は小中学校は全校出校日。帰宅したら聞いてみようと思います。

蓮の実を食す

2006-08-01 17:00:40 | シホのホ(雑記帳)
今日は思いがけず地元を案内する形で楽しい小旅行をすることができました。
旅の道連れは研究仲間のHさん。Hさんが蓮の花を見たいというので、ならば近所にたくさんあるよと声をかけたのがきっかけです。

サホのバスケットの練習の送迎で週に2回は通る道も、Hさんと通ると「うわー、きれい!今日は寝られないわー」となると、私の視線が道にしかなかったことを反省することになります。そう、本当に周辺にはきれいな蓮の花が咲いているのです。
予備調査?としてバスケットの送迎に集まってくるお母さんたちから教えてもらっていた道の駅「立田ふれあいの里」(愛西市 TEL 0567-23-1011)で地元の野菜をのぞくことにしました。するとそこに「はすの実」が売っていました。どうやって食べるのかなと見ていると、道の駅の職員の方が一袋開けてくださって食べさせてくださいました。一粒一粒取り出し、皮をむいて真ん中の芯を取り出して、あとは口の中に。…この味、そういえば中国の寺で必ずといっていいほどシロップにつけたような状態で出していただいたものでした。そうか、蓮の実だったんだとようやく気づきました。
今まで売っているのを見たことがなかったのは、この時期に来たことがなかったからなのですが、これは面白いと家族に土産として買いました。
Hさんは蓮の苗まで購入していました。

いつもHさんとはゆっくり話したいと思いながら、学会の帰り道のわずかな時間に話したり、簡単なメールでのやりとりをしたりで、なかなか実現せずにいましたので、夏休みの今日は時間を気にせず話ができて、とても楽しく過ごすことができました。
この夏お互い頑張って、10月中旬、Hさんは信州大学で学会発表、私は山形大学で同じ日に学会発表です。年齢はひとまわりも違うけれど、同じように夢中になる研究対象を見つけて頑張っていることで、強くつながっていること、嬉しく思います。