冬枯れの枝に優しき息吹きあり ひよどり 一平
(ふゆがれのえだにやさしきいぶきあり)
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不忍の池。
この季節は、多くのものが枯れきっていて、寒々とした光景だ。
しかし、私はこの季節のこの池が好きだ。
池に漕ぎ出している小舟が少ないことも、好きな理由の一つかもしれない。
小舟が無ければ、考えを乱されることも少ない。
遠景のビル群を眺めながら、枯木を吹く風に打たれるのも一興。
こんな時、俳句はほとんど浮かんでこない。
才能が無いのだから仕方がない。
浮かぶのは古い演歌の一節程度。
裸木はむき出しの根性を見せているようで面白いですね。
風に吹かれてなびく樹形。
寒さはこれからですね。
<むき出しの根性>と言われましたが、まさにそのとおりです。
私が裸木に魅かれる所以です。