ジャガイモ畑では、黒々と葉っぱがしげり、薄紫の花も咲き始めていました。
野菜の花々もきれいです。
観賞用の作られた花には及びませんが、野草よりはしっかり咲いている花が多いように思います。
記事と関係のない写真です。
民主党が今ごろになって、「後期高齢者医療制度」の廃止法案を提出するそうです。
この制度について、私は幾つかの異論はありますが、民主党の「廃止法案提出」についても、いささか腑に落ちません。
なぜ今ごろになって、「廃止法案」なのでしょうか。選挙目当てが見え見えでしょうに。
3~4年前の国会審議が強行採決だったとしても、すでに審議がなされたもの。民主党もその審議に加わっていたのですから、その時点で問題点は把握できていたはず。いままで動かずにいて、国民の空気が読めた今、選挙対策として動きだしたのに違いありません。
そんな民主党の動きに対する、福田首相のコメント。
「若い人は、それでいいのでしょうかねえ」
つまり、「民主党の廃止法案は、若い人が損になるのですよ」、と言っているのです。まるで世代間の不協和を、煽り立てているように聞こえるではありませんか。
ある民放では、さっそく若い人の意見を聞いていました。
「民主党は廃止法案を提出するそうだ。若い人はそれでいいのかと首相が言っている。あなたはどのように思うか?」
街頭で質問を受けたサラリーマン氏。
「その分私たちが苦労するので、いやですよねえ」
これは当然の答えでしょう。だからこの制度は初めから良くなかったのです。
親と子や、世代間の断絶を招きかねない「心を知らない制度」としか思えません。
今の制度のままでは、今後若い世代(74歳以下)の負担が大変になるので、医療費が嵩む75歳以上の高齢者を、「後期高齢者として区分し、別扱いにしよう」、という制度なのです。
制度としてはコマゴマと定めています。その定めにも意見があるのですが、今日はこの世代間の損得問題について意見を言いたいと思います。
少子高齢化の結果、財源不足問題が生じるのは当然でした。高齢者にも応分の負担をしてもらう。これもわかります。だが、別扱いにすることがわからないのです。今の制度の中で、高齢者の負担増をはかればいいではありませんか。
頭でっかちで「心知らず」のエリート坊やが、金勘定だけを考えて作った制度ですから、世代間の損得感情に発展することまでは考えが及ばなかったのでしょう。いや、そのような感情など、とっちでもいいと思っていたのかもしれませんね。
高齢者たちも若いころは、子供を育てながら先輩たちを支えてきた。その自負があります。
今になって、「あなたたちは医療費がかかり過ぎる。別の制度の方へ出て行ってくれ」と宣告されたのです。自負心は見事に砕かれてしまいました。
若い人は、「高齢者と同じグループでは大変だから出て行ってくれ」と不満を言い始め、高齢者たちは子供たちに裏切られ、自負心も砕かれてしまいました。
「後期高齢者医療制度」とは、そのような制度なのです。
民主党が「廃止法案」を提出すれば、年代間で「損得感情」のバトルが起こります。
麗しい「国民皆保険」の考え方に、亀裂が入りそうに思えてなりません。
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わけのわからない政権争いのためにああでもないこうでもないと無駄な論争ばかりに時間も税金もを使ってほしくないですね。高期高齢者医療制度の正体ひよどりさんの説明でよくわかりました。
高齢者が増えるのですから、若い人たちばかりに甘えてばかりはいられません。高齢者もできる負担はしなければならないと思います。
もう少し良い方策はなかったんでしょうか・・・
もともとは少子高齢化に問題があるのでしょうが、
どうやら生活が高度化すると、
少子化が進むようですね。
栄養状況が向上し、医療技術が進歩すれば、
高齢化は進展します。
確かに若い人の負担が増えるのは可哀想です。
高齢者の負担増は仕方がないですよね。
方法が悪いのです。
たまたま出逢った(ジヤガイモの花の写真に癒されて・・・) ひよどりさんのブログでコメントするのは、気がひけましたが・・・・・どうとらえたらいいのでしょう。そして私達の小さな疑問はどこへ向けたらいいのでしょう。最近の政治のTVをみて子供を育てていくのが不安です。この子達が大人になったら暮らせるのでしょうか・・・。これでは少子化になってしまいますよね。
わざわざコメントをいただき、ありがとうございました。
2歳と4歳のお子さんを育てておられるとのこと、日頃のご苦労に敬意を表します。
私にも子育て中の娘や息子がおりますので、ご苦労は理解しているつもりです。
私はまだ75歳になっておりませんので、「後期高齢者医療制度」に区分された中には入っておりません。
そのような前提のもとに、私見を書きたいと思います。
私はこの制度には疑問を感じています。もちろん、一概に75歳以上と言っても、お義父さんのように恵まれた方もいれば、年金も貰えない気の毒な人もいます。この際は、あなたのご両親や私のような、ごく普通の人を前提とします。
① 75歳で線を引いて追い出すのは、高齢者の医療費が嵩むからだと思います。それが若い人(74歳以下)の負担増になるから追い出すのでしょう。
しかし、後期高齢者医療制度の金庫の40%は、若い人の金庫から支援します。50%は国庫(税金)、10%が本人たちが支払います。もともとそのような負担を考えるなら、今の制度でもできるはずです。支払える老人からは、しっかり払わせればいいし、国庫負担も、75歳以上老人の数に応じてその組合に支払えばいいのではないでしょうか。わざわざ区分する必要はないと思います。
② 反対の二つめです。医師会が反対している理由は、どうやら、75歳以上の老人に対する診療のレベルが落ちることにあるようです。というより、煩わしくなると言うことのようです。「ほどほどの治療で打ち切る」ことだってやるかもしれません。多くの国民が、「役に立たない老人には早く死んで貰え」という文化に作り直そうというならそれも一つの選択です。果たしてそれでいいのでしょうか。そんな国は、いずれ滅びます。
③ ①と重なるのですが、「若い人はそれでいいんですかねえ」と首相が言うということは、世代間の損得を表面化させ、民主党の「廃止法案」を批判させようとしているわけです。一国の総理にあるまじき「国民分断作戦」です。
これからの日本を作るのは、老いも若きも挙げた国民総力戦です。「損得」だけで論じるのではなく、子供を慈しみ育て、年寄りをいたわる文化が根底になければ、この国の未来に夢は持てません。
もちろん、老人にもいろいろな階層があります。お義父さんのような金持ちもいれば、ご両親や私のような普通人もおります。区分したり分断するのではなく、「豊かさや貧しさに応じた負担方式」がいいと思います。
私はまだそこそこは働いているので、医療費は3割負担です。それでいいと思っております。
お嫁さんが振り込みに行く話は、制度とは別の問題ではないでしょうか。
ブログでいただいたコメントに対する返信としては、これが限界です。
ご意見がおありでしたら、どうかまたお寄せください。
頭でっかち坊やたちの作った「後期高齢者医療制度」にも反対。
民主党の国民を分断してまで選挙に勝とうとしている「廃止法案」にも反対。
福田首相のコメントに対しては、一国の首相の見識から大きくはずれたものとして、認めません。
すこし興奮気味で書き殴ったので、論旨が乱れているかもしれませんが、悪しからずお願いします。
あなたのような若い人たちに、「この国に生まれてよかった」と思っていただき、「子供たちのために、もっと良い日本にしよう」と励んでいただけるような日本でありたいです。
熱いコメントと返事にひよどりさんの考えがよくわかりました。
こんなに鋭く考えていませんでしたが、私も若い人に希望のもてる国をと願ってます。
子供も同じような年頃で、これからのことを考えると、
たいへんだなぁなんていつも思っておりました。
いろんな問題が、一気に吹き出してるように思います。
長い目で見た政策を真剣に考えてほしいと思います。
医師会の承諾もなしに、治療の金額を決めてもうまく行くはずがありません。
定額だと、患者が得をする場合は病院が損をするに決まっていますからね。
ただ今でも65歳以上は五人に一人です。
団塊の世代が入らなくてこの割合です。
団塊の世代の大人数が40年も支えたから、今の老人の高福祉が実現したのだとおもいます。
今の年金生活者の貰っている平均年金は、201万だそうです。
テレビも平均を基準に放送してもらいたいです。
今、国民年金を4割の人が支払っていないのに、老後年金が少なくて困っても、国が見てくれるなら、年金支払う分を貯金した方が得だと誰でも考えますよ。
75歳になったら2割負担が1割負担になったと考える事は無理でしょうか?
この国は他国と戦う前に、老人と戦って滅びるとまでささやかれている現実があります。
官僚の無駄遣いを訂正すればいいようなレベルの金額ではないです。
運用方法を変えてもいいし、一度振り出しに戻ってもいいけれど、ある程度負担を覚悟しないと、健康保険制度自体が維持できないと思います。
こちらは蒸し暑いですが、そちらは如何ですか?
若い人も老人も、明日に希望を持てる国にしたいですね。
高齢者だって、何のために苦労してきたか、わからなくなってしまいます。
このままでは「高齢者亡国」になることは予想できます。
ただし、団塊の世代だけの努力で、この国が成り立ってきたわけではありませんよ。
いろいろな世代が、それぞれの功罪はあるでしょうが、いろいろな背景の中で努力してきました。
そして今があります。
高齢者に負担させない方がいいと思っておりません。
私の意見としては、10%負担にしてもらわなくてもいいから、一緒のグループがいいと思っています。
どうせ10%負担はまやかしだと思います。
このままでは低負担・低医療となりそうなのでいやなのです。
医療者に寿命を割り切られたくありません。
自分の経済的理由で治療が不十分になるのであれば、諦めもつくでしょう。
もちろん、健康保険組合がちゃんと成り立つようにすることが大前提です。
諄いようですが、負担は当然です。
もっともこのあたりになると、高齢者でも意見が分かれるかもしれませんね。
医療は国民全部にとって必要なものですから、無料に
すべきと思っています。
その為にお金がかかるなら税金を上げるしかないと
思います。
命が要らない人はいないのですから、その命を守る
ための支出は仕方がないのです。
今のような、細かい制度をバラバラにするのは非効率
です。
これにより潤うのはポストが欲しい人達だけです。
ご意見をありがとうございました。
なるほど、そんな手もあるかもしれませんね。
結局のところ、消費税率アップの議論になるのだろうと思います。
若い人が賛同するかどうか。
それなので、小手先のいじくり回しをしているのでしょう。
年金も加わるので、高い税率となり、「大きい政府」となって、紛糾すると思います。