市民の森の一角で、マンサクが咲き始めた。
枯葉が落ちずにいて、花をいたわっているように見えた。
過日のこと。
朝から曇っていた。降ることもなかろうと思い、臘梅やマンサクを見に行った。
今年に入ってから、臘梅は幾度も撮っていた。しかし、マンサクは撮っていなかった。
マンサクは咲いていた。まだ満開とは言えない。
コートを着た女性が、真剣に撮影していた。
「お早うございます。やっと咲きましたね」 私は声をかけた。
女性は私の方を、ジロッと見た。不審者を見るような目つきだった。挨拶は返さない。
(朝から、ヘンな婆さんに会っちゃったナー)
内心そんなことを思いながら、別な枝を探してレンズを向けた。
(上の写真はその時に撮影)
カラッとは晴れていなかった。だから、写真の中に空を入れたくなかった。しかし、ヘンな婆さんは動こうとしない。20分も30分も粘っている。
諦めて、ほかのポイントへ移動した。その内に終わってくれるだろうと思った。
臘梅や紅梅を撮った。
大木のマンサクを、望遠レンズで撮った。
リス小屋に入り、走り廻るリスを追っかけた。リスの撮影はなかなか難しい。
かれこれ2時間ほど過ぎてから、朝のマンサクへ戻ってみた。
先ほどのヘンな婆さんがいた。
(ヘンな婆さんと言っても、私よりは若い。嫌なヤツだったので、あえてヘンな婆さんという)
また、ジロッとやられた。同じ枝と睨めっこをしていたのだ。
どうやら、その小枝に凄まじい執着があるようだ。
「たかがマンサク……」と思いながら、家路を急いだ。
写真愛好家によく見かけるタイプだ。執着心は分かるが、譲る気持ちがないのは困る。
(こんな婆さんの家では、嫁さんが苦労するだろうナ)
よけいなことまで考えた。
この執着心は、他人事ではない。現に私にもあったのだ。だから腹を立てている。
そしてまた、貪ってもいけない。ほどほどがいいようだ。
何事も、貪ってはいけません。
その朝、ヘンな婆さんに、何かを教えてもらった。
いや、マンサクに教えられたようなものだ。マンサクに感謝だ。
上の写真は、別な大木で撮ったマンサク。
この枝からは、すでに枯葉が落ちていた。陽当たりがいいからだろうか。
なかなか器量よしのマンサクだ。
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「まんさく」の花が もう春だよ と呼びかけているようで今日はいいことが ある予感がします。
雪遊びから帰って、やっと主婦の頭に切り替わりました。
駆け足で拝見! すみません、じっくりいかなくて^
マンサクイコール「冬の花火」のイメージがあります。
アッチコッチ飛んでいきそうな勢いがあってネ。
ワタシ、そんな失敬なオバサンは睨み返します。
心でバーカとか言いたくなる~言ってるかも!
カメラスキさんにはとてもうれしい花なのでしょうね
実物をまだ見たことありません
でもこの花には
なんか?不思議なエネルギーを持っているようです
かたちからして
そして黄色い色も。。。
まんさくの花、私の身近ではなかなか見られない花です
綺麗ですね~
春を知らせてくれる花ですね
一緒に花を楽しみたいですね
3年ほど前、鎌倉の竹寺で見た”まんさく”がとても
美しかったのを思い出しました。
春のお花はこころが和みますね。
関東地方は12月下旬に蝋梅が咲き出すので、樹木で一番早いのはマンサクですね。
まもなく梅の開花便りも聞かれ、「ひよどり」さんの苦手な冬は終わり、春はすぐそこ・・・
早春の花写真楽しみにしています。
キレイなマンサクですね。しっかり春が近づいているのですね。
日の出の撮影ポイントで、他人との譲り合いを経験したこと思い出しました。
周りにも気配る、ほどほどの姿勢、何事でも大切ですね。
マンサクが咲き始めましたよ。
春近しです。
長い雪遊びでしたね。
気持ちはますます強靱におなりですか。
早く主婦モードに切り替えてくださいね。
私は女性に弱いので、スゴスゴと引き返します。