わが顔は猫に好かれず漱石忌 ひよどり 一平
(わがかおはねこにすかれずそうせきき)
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12月は夏目漱石の忌日。大正5年12月9日に亡くなった。49歳。
明治38年(1905年)1月に発表した「吾輩は猫である」で、一躍文名があがった。
「吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたのかとんと見当ががつかぬ。」
このような歯切れのよい書き出しの小説だった。
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ところで、私は猫に好かれない。こちらが好いていないことが、猫に伝わっているのだろうか。孫が手を差し出せば寄ってくる猫も、私のほうには近づいて来ない。猫には私の猫嫌いが分かるのだろうか。
実は人間の赤ちゃんにも同じことが言える。私が愛嬌を振りまいても、赤ん坊は私に笑顔を見せてくれない。
一緒にいる他の人がちょいと顔を見ようものなら、身を乗り出すようにして愛嬌を見せる。
私には何かが欠けているのかも知れない。
今さらどうにもならないことだ。
近年は猫ブームですよね。
子供の頃は猫派でしたが、
この頃はさっぱり遊べないです。
しかし、大人の猫は苦手です。
なんか胡散臭い感じがするのです。
きっと私もそのように思われているのでしょうね。