新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
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南シナ海が波立った

2015年10月29日 08時11分56秒 | コラム・エッセー

 南シナ海の中国人工島問題で、アメリカ海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」が、人工島の12カイリ内を航行した。

 アメリカがあっと重い腰を上げた。

 このたびのイージス艦派遣には、「航行の自由作戦」と銘打っているとのこと。

 アメリカ国防総省は、今後も同様の作戦を継続する意向を示している。

 これに対して中国外務省報道局長は、定例記者会見において、「中国の主権と安全上の利益を脅かす」とし、譲歩しない姿勢を示している。

 外遊中の安倍首相は、訪問先のカザフスタンにおいて記者団に、「開かれた自由で平和な海を守るため、アメリカをはじめ国際社会と連携していく」と強調した。

 アメリカ、中国ともに、事態を深刻化させる強硬な行動には出ないだろうが、どちらも引けない問題であるだけに、当面は緊張が続くに違いない。

 日本としては連携すると言いつつも、安保法案は施行されておらず、直ちに自衛隊が作戦に加わるようなことにはならないらしい。

 いずれにしても、当分の間、南シナ海は軍事的な緊張が継続すると思われる。

 海洋国家を目指す中国は、かねてアメリカに対し、「太平洋をハンブンコしよう」と言っていた。また、「核心的利益」という表現もしていた。決して退くことはなさそうだ。

 アメリカも当面は退くことはあるまい。

 戦争状態に入るとは思わないが、かなりの綱引きとなりそうだ。

 もはやヨーロッパは期待できない。もちろん、ロシアも期待できない。

 海洋国家でもある日本としては、南シナ海は重要な交通路だ。国家の覚悟を問われに違いない。

 南シナ海の処理は、尖閣諸島の領有問題にもつながり、大陸棚の資源掘削問題にもつながっているのだ。

 中国は厄介な隣人なのだ。

 

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2 コメント

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Unknown (太郎ママ)
2015-10-29 08:43:07
中国はどこまで欲張りなのでしょうねぇ。
南シナ海は重要な交通路なので、日本としてもオチオチしていられませんね。
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太郎ママさんへ (ひよどり)
2015-10-29 09:55:46
中国は中華思想の権化ですから、「世界の中心は我」と思っているのでしょうね。
日本などは家来と思っています。
太平洋戦争では、そんな家来に蹂躙されたので、そんな歴史が許されないのでしょう。
いずれは困った事態になりそうで心配です。
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