新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

始末に負えない

2016年08月16日 06時49分40秒 | 写真と俳句

  我が家では、今朝、送り火を焚いた。

  お送りした仏様は孫の母親。

  「また来年ね」

  悲しみはすっかり薄らいだが、送り火の朝ともなると、思いはまた格別だ。

  「お陰で孫は順調に成長しているよ」

  先日は二、三日かけて、孫娘との二人旅をした。

  成長ぶりを見るにつけ、胸奥深くに寂寥感が忍び込んで来る。まことに始末に負えない。

  いつまでも遊んでは貰えないしネ。

  二人並んで、送り火に手を併せた。

     ふりかへりふりかへりして茄子の牛   ひよどり 一平

 

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4 コメント

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おはようございます (鎌ちゃん)
2016-08-16 08:39:09
「ふりかへりふりかへりして茄子の牛」
しんみり、じわじわと心に沁みるいいお句ですね。
「茄子の牛」という季語斡旋がお見事です。
お孫さんのお母さんといえば、ひよどりさんから言えば、娘さんかお嫁さんでしょうか。
お子達を残して逝かれた心境、また先立たれたひよどりさんの心境を思うと、切ないです。
「ふりかへりふりかへりして」・・・・さぞや心残りでいらしたことでしょう。
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Unknown (畦夢)
2016-08-17 05:52:12
ふりかへりふりかへりして茄子の牛   ひよどり 一平

しみじみと思いの伝わる素敵な句です。
それにしてもお若くして逝かれたのですね。
孫娘さんと二人旅をしてこられたとは素晴らしいこと。
きっと喜んで見守っておられたのでないでしょうか。
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鎌ちゃんへ (ひよどり)
2016-08-17 09:15:31
孫の母親は息子の奥さん。
それ以来、いっときの私たち夫婦はこの孫にかかりっぱなしでした。
今はもう、恙なく父娘の生活を営んでおります。
しかし、私たちは、いつまでも卒業出来ないでいるのです。
年をとって来ると、時ぐすりもあまり効かず、厄介なことです。
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畦夢さんへ (ひよどり)
2016-08-17 09:21:43
老夫婦の懐に、一歳に満たない孫がやって来ました。
悲しくもありましたが、息子と孫を丸抱えした生活は子育て時代の再来でした。
とても充実した老後でした。
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