今日６月１３日は桜桃忌。作家太宰治の忌日だ。
昭和２３年６月１３日、太宰治が愛人とともに、玉川上水で入水情死した。
桜桃の名前は、晩年の短編「桜桃」からつけられた。太宰忌より、桜桃忌のほうが知られている。
遺体が発見されたのは６月１９日。その日は奇しくも太宰治の誕生日でもあった。
毎年６月１９日、三鷹の禅林寺において桜桃忌が修され、多くの愛読者が散会する。
無頼派とも破滅型とも言われた作家だったが、今もって私は彼の愛読者だ。
悪評も高かったようだが、私にとっては、生き方よりも文体へのこだわりに惹かれた。
たとえば、短編集「晩年」の中の「葉」。
『死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。』
なんとも言えない抒情が感じられる。
だからメロメロなのです。
桜桃忌勢ひで呑む昼の酒 鵯 一平
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良い文章を読むと、自分でも書きたい気分になるのが不思議です。
桜桃忌勢ひで呑む昼の酒
昼の酒は酔いが早いとか言いますがなぜかしら？ 世の中の平和が感じられます。
無頼派とも破滅型とも言われていた人ですが、一作ごとの文体へのこだわりに、強く惹かれています。
思うことを精一杯伝えるにはどんな文体がいいか。
実験をしながら命を絶って行ったと思います。
素敵な句ですね。ひよどりさんの、太宰への熱い思いが伝わってきます。
太宰の文体は簡潔で歯切れがいいですね。
余計な修飾がなく、すーと心に入ってきます。
わたしも大好きな作家です。
太宰治をお読みになられるのですね。私は「走れメロス」くらいしか読んだ記憶が残っていません。これからは太宰治も積極的に読んでみようと思います。
桜桃忌を詠んだひよどりさんの句、感服しました。情景が目に浮かびます。素晴らしい句をありがとうございます。
楽しませていただいております
ネットで調べてみる程度でごめんなさい
学習する癖がついておりません
ここで
そのつもりです
お身体は本調子になれましたか？
ハシカが治らない、虜になった愛読者の、一句によせる想いが判りそう。
もう６０年以上も前の話です。
少年時代、青春時代を思い出します。
戦争に負けた苦しい時代でしたが、今は昔の懐かしい頃でした。
あのころのほうが活気があったかもしれません。
太宰作品で芽生えたようなものです。
今も忘れられずにおります。
何に魅せられたのか、自分ではよく分かりません。
５～６月ころになると、太宰治を詠みます。
体調はもう大丈夫です。
分相応などと偉そうなことを言いながら、私自身、実力オーバーの無理をしてしまいます。
笑ってやって下さい。
Ｉ市での同窓会はいかがでしたか。
おそらく沢山呑んだのでしょうね。
羨ましく思います。
酒は強いほうがずーっとトクですね。