芍薬と言ひて立ち去る人ばかり ひよどり 一平
(しゃくやくといいてたちさるひとばかり)
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立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とよく言われる。
納得出来る。
ところがこの公園では、芍薬を愛でる人が少ない。
家庭菜園に精を出す人は多いが、この芍薬たちの前を素通りする人ばかり。
見飽きてしまったのだろうか。
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昨日、幾日かぶりで都心へ出かけた。
10日ほど前より、ずっと人の出が多かった。
ほとんどはビジネスマン風の人であった。
緊張が緩んだのかなぁと思った。世間全体が、弛緩しているように思えた。
かく言う私自身、以前よりも恐怖感が失せていた。
しかし、訪問先は厳戒態勢にあった。
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