台風がくる前、近所の菜園に、鶏頭が真っ赤に咲き誇っていた。
どれもこれも綺麗なので目移りがして、つい、心が躍ってしまった。
それでいて、気分が乗れないところもあって、すこしチャランポランな撮り方だった。
それは被写体のせいではない。花に詫びなければならない。
今朝、またもやカメラを持ち出して、先日の被写体に会いに行ったところ、台風の被害に遭っていて、「昔の君」のあでやかな姿には会えなかった。
一期一会を実感させられた。
先日ほかのブログで、少子化対策について少し書いた。
それがキッカケで、子育てママの幾人かに、呼び出しを受けた。
とは言っても、その人たちのほとんどは旧知のグループなので、血の雨が降るような雰囲気ではない。
詰めた言い方をすれば、私のブログを肴ににして、イッパイ飲もうという悪巧みなのだ。
もちろん、私の独断的な言い方には、それぞれ文句があるようだった。
「野生の動物は、他の野獣に食い殺されたり、餌がなかったりした年は、種の保存の本能が働くらしく、交尾が多い」。
私はそのような書き方をした。
とくに日本の少子化とからませ、具体的に書いてはいない。(内心は別として)
その論を少し進めると、
「医学の発達もあって高齢者が増加し、その上、飽食時代なので種の保存本能は働かず、少子化傾向は必然かなあ」、となってくる。
私は遠慮して、そこまでは書かなかった。
本心として、「それもあるかもなあ」と思わないでもない。
40代独身女性は、大反論をぶった。
「野獣と人間は違う。子沢山や少子化は、ある程度は理性の結果であり、種の保存本能によるものとは異なる」。
これが彼女の意見だ。つまり、経済的な側面と、女性の生き甲斐問題の側面もあるのではないかと言っているのだ。
彼女の場合、結婚していないので、まだまだ具体論には迫力がない。
一人子持ちの30代バツイチ女性は、やはり反対論だが、大筋は経済的な側面だ。
「生もうにも生めないわ。子供ってお金がかかるのよ。そこンところは男には分からないらしい。やりくりでやれる範囲じゃないわ」
もう一人の40代子持ち女性は、また別な意見だ。
「子供を作れない理由は、二つあるわ。一つはやはり経済的な話。同じ経済的なことでも、少し贅沢かもしれない。子供を私立の学校に入れたいママさんは沢山いるわ。だから、二人生むのがやっとよ。二つ目の理由が問題ね。私たちだって、外に出て働きたいの。いつまでも台所ではいつくばっているのはイヤ!」
これが子供を生んで育てる当事者の意見だった。
いつもの通り、最後は私がやっつけられ、彼女たちはサバサバして帰っていった。
彼女たちの意見はごもっともだ。しかし、「種の保存論」も説得力があると思っている。
ある統計によると、セックスレス夫婦の数は、日本がトップらしい。
高齢化の進展もトップなのだとしたら、何かを暗示しているように思えるではないか。
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