新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

安倍首相のハラの内

2007年09月01日 07時29分44秒 | 政治・経済

 安倍改造内閣が、じんわりと動きはじめた。
 内閣支持率も、僅かだが上昇に転じた。
 内閣の新しい陣容に、サプライズがなかった分、重厚さが感じられた。

 まずは桝添大臣が動いた。今まで安倍首相を酷評していたので、その勢いで厚生労働官僚を斬る。斬らなければ、桝添の食言となる。緒戦としては、いい結果がでそうな感じだ。

 一方では、事務所経費問題の政務官もいた。やはりうかつだ。

 もっとも民主党もひどい。「姫」の不倫、「さくらパパ」の賭けゴルフと愛人問題、小沢事務所からみの選挙違反。強いものは叩かれる。

 民主党の小沢代表は、菅代表代行および鳩山幹事長を留任させて、一気呵成に衆院解散に追い込むつもりのようだ。小沢代表の頭の中は、「総選挙で与野党逆転」ということしかない。その一点に凝り固まっている。

「テロ特措法」の問題も、彼にとっては、衆院解散のための小道具でしかない。

 議会制民主主義である以上、数がすべてだ。国際的な信用失墜を避けようとしても、野党が反対なら、11月1日に「テロ特措法」は失効する。小沢代表の頭の中には、衆院解散しかない。妥協の余地はない。

 自民党がどんな妥協案を持ちかけても、小沢代表には受ける気持ちはゼロだ。
 彼にとって、一時的な国際的孤立は、大事の前の小事なのだ。政権交代こそ正義だと思っている。そのほかに彼の選択肢がない。ほかの道を選択したら、その時点で、政治生命が失われる。彼はそのような生き方をしてきた。

 小沢代表の選択を、民主党内がどのように受け止めるかが興味だが、おそらく代表の選択を認めるに違いない。党を割ってまで国益を考える信念は、誰も持っていない。

 安倍首相と麻生幹事長は、そこまで読み切ってハラを固めているのではないか。国家百年の計として、さし向きの大怪我は覚悟しているように思えてならない。

 小沢を葬らなければ、今後大人の議論ができない。
 この際、バサッとやる。日本の将来を、大手術に賭ける。
 そこまでハラを決めないと、戦後レジームからは脱却できない。

 つまり、「テロ特措法」が失効しても、衆院解散はしない。その内、国際的な批判を浴びることになろうが、国民は原因を見ている。安倍首相のせいではない。

 議員の任期イッパイまで解散を粘っていれば、小沢代表の失策を国民が気付いてくる。
 そこではじめて解散だ。
 そこでの勝敗が、日本の行方を決定する。

 果たしてどんな結果ととなるか。
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1 コメント

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そのとおり(拍手) (月下浪人)
2007-09-05 21:50:26
そのとおり(拍手)
改革に着手したばかりで、まだ民主党には任せられません。
安倍さんも日本の将来をかけて、自ら捨石になるくらいの覚悟で望んでほしいです。
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