八月に入る頃から、蝉の鳴き声が入れ替わる。
耳の奥に焼き付いていた油蝉やみんみん蝉から、「つくつくほーし」へ移っていく。
残暑の午後であっても、「つくつくほーし」や「ほーしんつくつく」が聞こえると、耳が秋を知ることになるのだ。
「あーあ、もう秋か」
おのづと寂寥が胸に忍び込んでくる。
こゑかぎりいのちのかぎり法師蝉 ひよどり 一平
八月に入る頃から、蝉の鳴き声が入れ替わる。
耳の奥に焼き付いていた油蝉やみんみん蝉から、「つくつくほーし」へ移っていく。
残暑の午後であっても、「つくつくほーし」や「ほーしんつくつく」が聞こえると、耳が秋を知ることになるのだ。
「あーあ、もう秋か」
おのづと寂寥が胸に忍び込んでくる。
こゑかぎりいのちのかぎり法師蝉 ひよどり 一平