第2384号 27.07.09(木)
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父母の愛する所は亦た之れを愛し、父母の敬する所は亦た之れを敬す。『礼記』
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父母が愛し敬している人を、自分もまたどこまでも愛し敬してやまない。それが親に対する自然の愛情である。273
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【コメント】『礼記』の上の言葉は大変大事なことだと思います。だが、親と雖も百点満点の人ばかりではありませんので、慎重に観察する必要があるような気が致します。社会性、教育性等々を考慮にいれて。
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十日ぐらい前に紹介したところでは、親といえども間違っていたら、それとなく注意すべきだとありました。
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『大学味講』(第221回)
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(二) 思うに、ここにこの詩を引用したのも、要するに「矩の道」が治国平天下の大道であることを教えたものであります。ところが、法家者流の考えによると、法律制度を厳しくしさえすれば、それで天下国家は治まるものだとするのであるが、実際は必ずしもそういうものでないことは、史実に徴しても、また現前の諸事実に見ても明らかなことであり、私どもは、いかなる法律や制度も、それらが、「矩の道」の上に立って運用される時において、始めて生きた成果が挙がるものであることを知るべきであります。
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『論語』(第321)
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葉公孔子に語(つ)げて曰はく、「吾が党に躬を直くする者あり。其の父羊を偸(ぬす)む。而して子之を証せり。」孔子曰はく、「吾が党の直き者は是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きこと其の中に在り。」/font>
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葉公が孔子に、「わたしの仲間にこういう正直者がいます。父が羊を偸んだのを子が訴えました。」と誇り気に話した。すると孔子が言うには、「私の仲間の身の行いを直くする者はこれと違います。父は子の為に其の罪を隠し、子は親の為に其の罪をかくすのでありまして、そこに自ずから人情の正しさがあるのであります。」
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親子の人情論としては理解出来なくもありませんが、矢張り善は善、非は非であるべきだと考えます。
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中学生の子どもたちの、いじめ・自殺問題で、報道合戦が續いています。もうすこし、したたかに生きることを教えるべきではないかと思います。
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私は父の事業が倒産し借金を返済するために、命がけで働いて借金を返してきました。自ら命を絶つということは甘えもあるような気がしています。少しぐらい殴られても、ナニクソという気概を持つべきなのです。
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『農士道』(第200回)
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そこで他の植木屋等が見習って種々やってみるが、どうも及ばない。よって或人がそういう具合にゆくものかと聞いて見たところが、彼は答えた。いや、私が能く木をつかせ、しげらすわけではない。私はただ木の天に順って其の性を発揮するわけだ。一體植木の性というものは、其の根本は舒びやかに、其の培ふことは平らかに、其の土は故(ふる)く、其の築は密でありたいもので、そうして置きさえすれば、後は動かすことも気遣うことも要らぬ。去って復たと顧みぬが好い。蒔く時は子の様に、置けば棄てた様にさへすれば、その点は全く、其の性も得られる。故に私は其の成長を害せぬのみで、能く之を大きく茂らすのではない。其の實るのを抑耗せぬだけで、早く沢山實らすわけではない。他の同業者はそうではないのである。
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父母の愛する所は亦た之れを愛し、父母の敬する所は亦た之れを敬す。『礼記』
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父母が愛し敬している人を、自分もまたどこまでも愛し敬してやまない。それが親に対する自然の愛情である。273
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【コメント】『礼記』の上の言葉は大変大事なことだと思います。だが、親と雖も百点満点の人ばかりではありませんので、慎重に観察する必要があるような気が致します。社会性、教育性等々を考慮にいれて。
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十日ぐらい前に紹介したところでは、親といえども間違っていたら、それとなく注意すべきだとありました。
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『大学味講』(第221回)
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(二) 思うに、ここにこの詩を引用したのも、要するに「矩の道」が治国平天下の大道であることを教えたものであります。ところが、法家者流の考えによると、法律制度を厳しくしさえすれば、それで天下国家は治まるものだとするのであるが、実際は必ずしもそういうものでないことは、史実に徴しても、また現前の諸事実に見ても明らかなことであり、私どもは、いかなる法律や制度も、それらが、「矩の道」の上に立って運用される時において、始めて生きた成果が挙がるものであることを知るべきであります。
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『論語』(第321)
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葉公孔子に語(つ)げて曰はく、「吾が党に躬を直くする者あり。其の父羊を偸(ぬす)む。而して子之を証せり。」孔子曰はく、「吾が党の直き者は是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直きこと其の中に在り。」/font>
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葉公が孔子に、「わたしの仲間にこういう正直者がいます。父が羊を偸んだのを子が訴えました。」と誇り気に話した。すると孔子が言うには、「私の仲間の身の行いを直くする者はこれと違います。父は子の為に其の罪を隠し、子は親の為に其の罪をかくすのでありまして、そこに自ずから人情の正しさがあるのであります。」
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親子の人情論としては理解出来なくもありませんが、矢張り善は善、非は非であるべきだと考えます。
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中学生の子どもたちの、いじめ・自殺問題で、報道合戦が續いています。もうすこし、したたかに生きることを教えるべきではないかと思います。
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私は父の事業が倒産し借金を返済するために、命がけで働いて借金を返してきました。自ら命を絶つということは甘えもあるような気がしています。少しぐらい殴られても、ナニクソという気概を持つべきなのです。
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『農士道』(第200回)
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そこで他の植木屋等が見習って種々やってみるが、どうも及ばない。よって或人がそういう具合にゆくものかと聞いて見たところが、彼は答えた。いや、私が能く木をつかせ、しげらすわけではない。私はただ木の天に順って其の性を発揮するわけだ。一體植木の性というものは、其の根本は舒びやかに、其の培ふことは平らかに、其の土は故(ふる)く、其の築は密でありたいもので、そうして置きさえすれば、後は動かすことも気遣うことも要らぬ。去って復たと顧みぬが好い。蒔く時は子の様に、置けば棄てた様にさへすれば、その点は全く、其の性も得られる。故に私は其の成長を害せぬのみで、能く之を大きく茂らすのではない。其の實るのを抑耗せぬだけで、早く沢山實らすわけではない。他の同業者はそうではないのである。
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