タイトル---寸刻を惜しんで勤労。第1550号 25.03.25(月)
『二宮尊徳一日一言』1月30日をご紹介します。
30日 寸刻を惜しんで勤労
是より鶏鳴に起きて遠山に至り、或は柴を刈り薪を伐り之をひさぎ、夜は縄をなひ草鞋を作り、寸陰を惜しみ身を労し、心を尽し、母の心を安んじ二弟を養ふことにのみ労苦せり。而して採薪の往返にも大学の書を懐にして途中歩みながら之を誦し少しも怠らず。これ先生聖賢の学の初なり。 (報徳記)
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【註】 金次郎の像を思い出してほしい。金次郎の生涯を貫く、勤労と読書の限りない精進のシンボルです。
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尊徳翁のことをある人に話したら、全国的にその銅像が壊され撤去する動きにあると聞きました。その御仁もそれをヨシとしているやに思われました。その時、敢えて反論はしませんでしたが、これほど悲しいことはないでありましょう。
共産圏の國で人々を粛清した来た人間ならまだしも、「人間の鑑」と称される人物の像を叩き壊すとはもっての他、言い出した人間は天罰をうけること間違いないでしょう。
民等の輿じいさんたちのやることはこれとは真逆であります。人々を甘やかせ、異常に物を配り、怠惰の薦めをしているようなものだからです。
今日お墓詣りに行ってきました。川辺の桜は今を盛りと咲き誇り、人々に春の豊かさを提供しているようでした。
私も終日、読む書く働くを寸時を惜しみ実践しています。40年来です。食堂に入り座った時、電車に乗り座った時、一秒待たずして本を開くことにしています。これほど楽しい栄養分はないのです。
余慶なサプリメントを呑めば金がいります。こういったものは昔はなかったのです。文明と同時にテレビが不真面目の薦めをしています。今先ジョイフルに行ってきましたが、青年たちのマナーの悪さ、労働組合の仕事はテゲテゲせよ、金よこせ、平和だ安全だという思想が人々を堕落させてきたのです。
ここで教えて上げます。少しでも身体を動かす、働く、本を読むことが健康維持には一番いいのです。私の兄弟はわざと遠い処の会社を選び、仕事に行っていたものです。電車の中で勉強が出来るからです。
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満開の桜眺めつつ体癒す
ランドのプール至福の時ぞ 3493
長幼を定め座席の順を決む
秩序保つを燕毛という 3494 『中庸』 110頁
人々に孝致すこと得さしめる
荻生徂徠も達孝解す 3495 『中庸』105頁
祖先とか賢者を尊敬民親愛
喪に居る時は生者事うごと 3496 『中庸』113
荘内の学が奥義と一なるは
荻生徂徠の教活きた証 3505
存生の人に事うるごとくして
志を継ぎ述ぶは孝の至りと 3497 『中庸』113
祖先をば祀りて昭穆順序をば
春秋祭意義明國治容易 3498 『中庸』113
周公が礼を制して文武徳
成すいい達公明らかにする意 3499 『中庸』
政為すは人在り人取るは
身をもってし道もってせよ 3500 『中庸』114頁
文王と武王が行し政治の法
歴々方策典籍の中 3501 『中庸』115
文王と武王の違法運用す
賢臣あれば政了となり 3502 『中庸』115
人の道善なす好むものなれば
政化す速さ草発育ごとし 3503 『中庸』115
政なすはただ賢臣を得るにあり
賢臣取るは君の身もってす 3504 『中庸』115
事を謝すそれは善政時なるぞ
男児たる者潔さが肝 3505
引き際が分からぬ議員は後輩の
事など知らぬ我が身かわいさ 3506
慶びの心は目出度い星や雲
怒りの心は來雨なり 3507菜根譚171
慈しむ心はのどかな風や露
きびしい心は秋の霜なり 3508 菜根譚171