タイトル----正道を踏み『南洲翁遺訓』。第1133号 24.01.31(火)
〈正道を踏み国を以て斃るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に委縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん。〉(第17章)
昨日の第1132号同様、特別の解説を致します。
〔訳文〕 自分の行動・言動は正しくし、万一の事態が起こっても倒れてもやるぞ、という精神がなかったら、友人・知人との交際は順調に行きません。相手が強そうに見えそれに恐れ入り、ただ円満に事が進むことだけを考え、相手がいうとおりにしてペコペコすれば、相手に馬鹿にされ、親しい友の絆もなくなり、ついに相手のいうとおりになってしまう。そしてお金をむしられたり、と。
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〔コメント〕 要は腰をどっしりと据え、強固な信念で事に臨まなければならないということです。平和と安全はたしかに大事です。世の中には分けのわからない人間が多数います。こういった人種には毅然と対峙する必要があります。これは単なる個人的取っ組み合いだけを言っているのではありません。
先日、円心会師範が警察官にシートベルト着用問題で、咎められたと聞きました。自分に非がない時は、文筆でもって国家公安委員長、県警察本部長、言論機関あたりに直訴できる文章作成能力も身につけなればならないと思います。
かく申す私は青年時代、そういう学問的技術は持っていませんでした。だから道場に集う子供たちには生きる術を伝授したいのです。悠くんママ、こういう考えはおかしいですか。
人を陥れることをしてはならないが、人から陥れられてもいけないと思います。濡れ衣を着せられ刑務所で過ごす人もいるやに聞きます。尤も、無実の人を蹂躙する人は、後々、本人が、家族が天の罰を受けることになるのです。
自らに厳しくし、そして勤勉に日々を過ごし、仕事には体当たりし、人様には親切にしたいものです。昨日は五時から空手の舞を指導しました。女児二人がやって参りました。一人は半年くらいになるので大分うまくなっています。もう一人は昨日で二回目でした。
同道した父親様に言いました。単なる空手の舞ではないのです。こういうお稽古ごとを通じて、人の道を学ぶのです、と。新しく稽古を始めた女児と対面し、師匠の私に礼をさせます。そして先輩の女児の方を向いて、うやうやしいお辞儀をさせるのです。
同級生であっても、先輩後輩のけじめをつけさせるのです。今は男女同権とかで、いいたい放題、したい放題です。なんでも言って委員会に出てくる日本一美女の口の悪いこと、このババ様は、あの世でおしおきされるでしょう。
母親様方にお願いです。夫婦喧嘩は大いに結構だと思います。でも、言葉のやりとりは出来るだけ敬語・丁寧語を使ってください。ご主人に問われたら、ハイと素直に答えてください。夫婦喧嘩でムシャクシャし、気にいらないからと言って、横柄な言葉遣いをしたら、子供に不幸が来るのです。仕事にありつけない、結婚できない人間になるのです。
呼ばれたら、素直に「ハイ」と答えましょう。それは、貴方がしあわせになることなのです。