学は思うに原づく。

タイトル----学は思うに原づく。第2096号　26.09.22(月)

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　学は思うに原(もと)づく。『近思録』

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　学問は、そのことをわが身の問題として思い考えることから始まる。

(程伊川のことば)

　とかく我々は耳で聞き、目で見て、それで道理が明らかになったと考えるが、それではまだ明確ではありえない。自分の身の上の問題として深くそのことを考えるのでなければ、本当の学問ではない。

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【コメント】

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　半世紀前、私の四歳下の弟の友達の家に行ったことがありました。弟を含めて四人で勉強の事を論じていました。それはそれは真剣でした。

　大変お恥ずかしいことながら、何でそんなに勉強しなければならないの、と私は思ったものでした。遊んでばかりいたからです。

　その弟の友達は現在は勉強せず私より老けているようです。

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　そして会社では、飲む・打つ・買う・エロ雑誌を読むというのが常でした。ひととき、そういうのに感化されかかったことがありました。　

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　私の人生が変わったのは、鹿児島に転勤して空手道場を造ることにしてからでした。岳父が、君は学問がないから平井先生について学問をしなさい、というのがきっかけでした。それが『南洲翁遺訓』との出会いであったのです。30数年前の出来事です。

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　南洲神社に毎月24日夕刻行き、分からないながら南洲翁遺訓の勉強会に参加したものです。そこの座敷には、教育長経験者、学校長経験者の偉い先生が居並び、そして熱血漢方ばかりでした。『南洲翁遺訓』改竄事件で今問題になっていますが、当時の先生方なら、直ちに問題視してそういう不届者は追放する策を取っていたであろうと思います。

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　とにかく新聞記者というのは性質が悪いようです。中央でも、性質の悪いのが我が物顔でベラベラ喋っています。そしてイベント等で君が代の演奏について違和感があるというのには厭きれ返るばかりでした。

　子供たちには幼少の時から、躾をしなればならないのです。先の大戦で多くの人々が亡くなりました。大変悲しく悲惨でした。

　でも私は、今の情況は、それ以上に悲しく悲惨な状況だと思っています。だから私は、門下生の子どもたちに、喧嘩も駄目、戦争も駄目と厳しく指導し、如何にすれば人生を謳歌出来るかを教えているのです。

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　『臥牛先生遺教抄』　(第36回)

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三十六、朋友を好み先生を悦ぶ人は、道を学ぶに於て間違いなきものなり。

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　『論語』　36

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　季康子問う。民をして敬忠にして以て勸ましめんには、之を如何。子曰く、之に臨むに荘を以てすれば則ち敬す。孝慈なれば則ち忠なり。善を挙げて不能を教ふれば則ち勸む。

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〔訳〕　季康子が

①人民が上を尊敬し、上に忠義を尽くし、進んで善を行うようにするにはどうしたらよいか、と問うた。

②孔子が言うには、上の人が民に対して言行を慎んで荘重な態度であれば、自然人民は上を敬うようになります。

③上の人が率先して父母に孝行であり、人民にはいつくしみ深くすれば、民は自ら忠実となって真心を尽しましょう。

④善行ある者は挙げて之を採用し、善を行うことの出来ない者は善に導くならば民は進んで業務にはげむことになります。

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　とにかく適切な指導が大切なのです。3歳児には3歳児が理解出来るように、小学高学年にはそれなりの指導が大切なのです。

　私の道場で空手道修行に勤しんでいる子どもたちが何故、熱狂的に『南洲翁遺訓』を覚えようとするか、ということです。優しさと厳しさとを織り交ぜ、たまには体罰にも似た指導も大事なのです。何とかママという、ああいうおじいさんの指導では駄目なのです。

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　人の首をノコギリで斬るようなことはしてはならないと、教えなければならないのです。

　あ、あの子は必ず世間をアッと云わせる事件を起こす人間になるな、という子供がいます。

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短歌の紹介

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勝つために負け続けても勝つ極意

　　　　　　　修め世の為尽くせ勝ち人　6923　歯庵語録