タイトル---人生は妙味津々。第1230号 24.04.30(月)
寺田一清著『森信三のことば』よりご紹介致します。
21 人生は妙味津々
もし諸君らにして、真に意義ある人生を送ろうとするなら、人並みの生き方をしているだけではいけないでしょう。それには、少なくとも人の一倍半は働いて、しかも報酬は、普通の人の二割減くらいでも満足しようという基準を打ち立てることです。そして行くゆくは、その働きを二人前、三人前と伸ばしていって、報酬の方は、いよいよ少なくても我慢できるような人間に自分を鍛え上げていくのです。(「修身教授録)
. 実際、人間というものは「小労多益」をもとめるのですが、平常から「多労小益」を心がける位の人間でなくては、真の意味の成功者になれないということです。こうした点について、森先生は、「人生は妙味津々」と仰言っておられるのですね。
. 〔コメント〕 今朝、学問館で学んだところです。私も大体似たようなことをしてきましたが、論理の指摘と隔絶しているところです。成功者でない、ということです。
先般、子どもたちの歩いている処に車が突っ込み子どもたちが重軽傷などの怪我をされました。三回目の二日前、二、三日中にまた同様の事故があるかも知れないな、と話した直後に同様の事故が起きました。
昨日は大型バスが過去に類例を見ない事故を起し、多数の死傷者が出た模様です。同様の事故が三回起きると言われますが、そういう事故の起こらないようにと願うばかりです。
週刊現代5.12号を買いました。分厚い冊子で、女の子のヌードが一杯ありました。それらをすぐ破り捨て、10枚だけになりました。〈堺屋太一「橋下徹という男について、「覚悟と品性」いま日本人に問われていること、全国民必読・曽野綾子*クライン孝子〉の記事を読みました。曽野氏ら曰く、「日本人はあの大震災から何を学んだのだろう。安心して暮らせる世の中など、どこにもないのよ---まずはその覚悟を持つべきだと、お二人は話す」、とあります。
全く同感です。そういう感覚を学修する意味において『修身教授録』は厳粛にして明解なお教えをしてくれています。それらを学び活用した人は救われるでしょう。そんなのが何があるものかと天理を一笑に付す人々へは、またまた警告があるのだろうか、と考える今日この頃です。今、わが国で最大権力を有している政治家の先生方のやり方は真逆を突き進んでいるような気がしてならないのです。
国民の幸せとは、どういうことなのかと、ご熟考あらんことを!