タイトル----富は足ることを知るに在り。第1922号 26.03.31(月)
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富は足ることを知るにあり。『説苑』
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満足をすることを知れば心は富む。それが真の富というものだ。
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【コメント】
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老い先短い後期高齢者の私の満足は、子どもたちを含めた門下生に、『南洲翁遺訓』を伝える、教えることが最高の満足であります。
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『南洲翁遺訓』は西郷隆盛の言葉とされていますが、それは荘内の英邁な先生方の血と汗の結晶なのです。
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先ほど荘内の久松先生にDVDを送りました。一人で密かにご覧になってください。荘内南洲会の先生方がご覧になりましたら、鹿児島の後期高齢者の武道家は、気が狂っているのではないかと、言われそうだからです。
一年後を目途に出版する『「誠心誠意」生き抜く』を読んで貰えればご理解戴けるのですが。
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『名君忠徳公』 (第24回)
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公はこの三千五百兩を、軍用金として御自身で嚴封して、御蔵に秘蔵せられた。
莊内に初御入部よりここに至るまで、僅かに十年餘りである。此の十年間に如何に切りつめた後倹約の上に、民福を計るについて、何程の御苦心遊ばされたか。又農民がかずかずの御恩恵と御仁政に感激して、身命を捨てるまでに農事に奮励したかがよく窺われる。
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君民共に窮乏の境は去った。しかしこんな事で安心せらるる公ではない。御入部の當時の御決心は年と共に固く、人民百世の後までの幸福の為に、層一層の勤勉と、精神の修養を御精励され、農事の功績者に御賞與を賜はると共に、孝行と貞節の深き者を御聞きになれば、重く御褒賜あらせられたのだ。
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斯の如くにして年を重ねる中に、前後九年間の永きに亘っての大飢饉が襲來した。
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短歌の紹介
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日本一小さき道場に学ぶ子ら
天に届けと声高らかに 進藤郁子様提供
『西郷がいよいよ起つ』と?流言が
各地広まり士族薩摩へ 6706 『臥牛 菅実秀』