第2588号 28.01.31(日)
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心眼乱る。『雑書』
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目がくらんでくると五色を弁別せず、朱を看て碧と誤解する。いわんや心の眼が乱れてくると、どんな誤りを犯すか、図り知ることができない。720
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【コメント】心眼が乱れないように、心が錯乱しないように、幼少の時から子供にも正直の尊さを家庭で教えることが大事であると思います。
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昨夜の空手道指導の際も申しましたが、私の母は、人様に頭をさげなさい、良い言葉を遣いなさいと徹底して教えてくれました。死にもの狂いに勉強もせよと言ってくれたら少しはマシになったのかなと思うことです。
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只今午前11時半、シリア周辺の人々が、国を棄て寒い中を家族一緒にあるいて新しい国・住処を求めて行く姿が報道されました。どうにかならないものでしょうか。
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『臥牛菅実秀』(第124回)
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さて問題を戊辰戦争前夜の四月にもどしてみると、このころ荘内に他藩の間諜が潜入しているという風評がしきりに流れていた。これを耳にした藩の重臣たちは、木戸口の開閉を厳重にし、旅籠屋の宿泊人を監視させたり、非情に神経をとがらしていた。それをみた実秀は重臣の評議の席に出向いて直言した。
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「老職がたは、なんでそんなに間諜を恐れられるのか、政治さえ公明であるなら、わざとでも間諜に見せてやりたいものである。もし間諜が老職の評議を聞きたいなら、この席に連れてきて聞かせてやるぐらいの度量がほしいものである。」
すでに戦時体制に入った荘内藩である。その重職にある人として、もっと大局に目をそそぐべきものを、間諜ぐらいのことに神経をとがらしていることに、実秀は我慢ができなかったであろう。
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『教の国 荘内』(第15回)
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人間の風もその通りで一年よりは二年、二年よりは三年と、藉すに長き歳月を以てしたものでないと、本当の「風」は有しない。役者が舞台の上に出ると、殿様になったり、武士になったりするが、楽屋裏に帰って髪を取り衣裳を脱いでしまふと、矢張り「役者風」になってしまふ。止むを得ないことである。之と同様、真実に其の「風」を養はんとするならば、矢張り其れに相応しい「教」の中に可也長い「時」に渉って浸り切らねばならぬ。
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『農士道』(第400回)
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豊宇氣毘賣(とようけびめ)ノ
豊食毘賣である。食料を豊かに生産する神徳を有する。以上の様な神々の力あれば、当然此処に農作物が豊かに生産されて、豊食が生じて来る筈である。豊宇氣毘賣は、豊受大神とも記し、伊勢の外宮に祀り奉る農業の守護神であることは申すまでもない。
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猶此処に一つ附言して置きたいことは、埴安、彌都波能賣ノ(水の)和久産巣日ノ、豊宇氣毘賣ノ等の農業に関係深き神々は、何れも伊邪那美ノの屎や尿より生じたといふことである。
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心眼乱る。『雑書』
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目がくらんでくると五色を弁別せず、朱を看て碧と誤解する。いわんや心の眼が乱れてくると、どんな誤りを犯すか、図り知ることができない。720
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【コメント】心眼が乱れないように、心が錯乱しないように、幼少の時から子供にも正直の尊さを家庭で教えることが大事であると思います。
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昨夜の空手道指導の際も申しましたが、私の母は、人様に頭をさげなさい、良い言葉を遣いなさいと徹底して教えてくれました。死にもの狂いに勉強もせよと言ってくれたら少しはマシになったのかなと思うことです。
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只今午前11時半、シリア周辺の人々が、国を棄て寒い中を家族一緒にあるいて新しい国・住処を求めて行く姿が報道されました。どうにかならないものでしょうか。
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『臥牛菅実秀』(第124回)
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さて問題を戊辰戦争前夜の四月にもどしてみると、このころ荘内に他藩の間諜が潜入しているという風評がしきりに流れていた。これを耳にした藩の重臣たちは、木戸口の開閉を厳重にし、旅籠屋の宿泊人を監視させたり、非情に神経をとがらしていた。それをみた実秀は重臣の評議の席に出向いて直言した。
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「老職がたは、なんでそんなに間諜を恐れられるのか、政治さえ公明であるなら、わざとでも間諜に見せてやりたいものである。もし間諜が老職の評議を聞きたいなら、この席に連れてきて聞かせてやるぐらいの度量がほしいものである。」
すでに戦時体制に入った荘内藩である。その重職にある人として、もっと大局に目をそそぐべきものを、間諜ぐらいのことに神経をとがらしていることに、実秀は我慢ができなかったであろう。
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『教の国 荘内』(第15回)
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人間の風もその通りで一年よりは二年、二年よりは三年と、藉すに長き歳月を以てしたものでないと、本当の「風」は有しない。役者が舞台の上に出ると、殿様になったり、武士になったりするが、楽屋裏に帰って髪を取り衣裳を脱いでしまふと、矢張り「役者風」になってしまふ。止むを得ないことである。之と同様、真実に其の「風」を養はんとするならば、矢張り其れに相応しい「教」の中に可也長い「時」に渉って浸り切らねばならぬ。
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『農士道』(第400回)
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豊宇氣毘賣(とようけびめ)ノ
豊食毘賣である。食料を豊かに生産する神徳を有する。以上の様な神々の力あれば、当然此処に農作物が豊かに生産されて、豊食が生じて来る筈である。豊宇氣毘賣は、豊受大神とも記し、伊勢の外宮に祀り奉る農業の守護神であることは申すまでもない。
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猶此処に一つ附言して置きたいことは、埴安、彌都波能賣ノ(水の)和久産巣日ノ、豊宇氣毘賣ノ等の農業に関係深き神々は、何れも伊邪那美ノの屎や尿より生じたといふことである。
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