タイトル----昨夜の空手道指導風景---2. 第885号 23.06.24(金)
「昨夜の空手道指導風景」をココログに書きました。内容から言うと、ココログとOCNと入れ替えた方がいいのかも知れませんが、個人のブログですからご海容賜りたく存じます。
昨夜の二部の稽古は、各師範が用事があり早く帰りましたので、田上青年と二人して稽古をしました。いつもの通りの基本等々稽古をした後、田上青年に贈呈している「田上青年、人生に挑む誦句」を読んでみました。
この方は、とっても心の優しい・美しい方なのです。私から幾ら厳しい指導を受けても根を上げるということはありません。特徴的に漢字に興味があり、私に次々と質問するのです。
ただ、自分勝手に早口で読む傾向があるため、ゆっくりと、はっきりと読みましょうと、何回も何回もお話・お願いしました。
ところがこの方は漢字には強いが、数字に弱いのです。手は何本ありますか、と聞いたら考えもしないですぐ答えるのです。片手の指は何本ですか、という質問にも、一回一回答えがちがうのです。手の指と足の指を合計したら何本ですか、という問いにも答えがまちまちなのです。
昨夜は、私と二人きりでしたので、本腰をいれて覚えてもらうことにしました。間違った時は、ピシャリと打つのです。答えがデタラメの時、「貴方がでたらめを言うと、僕は自殺したくなる」と嘆いて言ったら、本当に心配した様子でした。
過去にも断片的に数字について教えたりしましたが、これからは本腰を据えて取り組もうと思っています。
田上青年が入会して十年が過ぎました。最初は突きが全くできず、私と青年との闘いでした。その青年の突きが有段者と同じくらい、決まるのです。彼は私の厳しい指導について来てくれました。
田上青年に対する私の命題は、人との対応技術です。これを何とかしなければという思いです。仲間の師範は医者がどうにも出来ないのだから、(越権行為)ではないか、というようなことを言いました。でも私は、人様の子どもをお預かりしている以上、どうにか出来ないものか、十年間かかって突きができるようになったのだ、どうにかなる筈だ、という自分との闘いに燃えています。私は必ず出来ると確信しています。
昨夜、考えもしないで、すぐ言うからでたらめになるのだ、と言ったら、正解が出るようになったのです。道のりは遥か遠いでしょう。でも、本人の、素直さ、良心、真摯さ、前向きさに愛情と厳しさを注いだら必ず出来ると信じています。
私は連日・終日猛勉強をしています。昔遊びほうけていたからてす。最近、筑波大学村上和雄名誉教授著『生命の暗号』を読みました。同書を数人の方に贈呈もしました。贈呈した方々からは迚も喜ばれています。
その著では、人間の遺伝子について説かれています。曰く、遺伝子が眠っている状態をオフと言い、それをオンにすることによって目覚め、事業成績の向上、能力の向上等々期待できるというのです。
やらなければ前進はありません。駄目で元々、やってみようではないか、というのが私の持論です。72歳の私は、自分の今後と、田上青年に賭けてみたいと念じています。
田上さん、素晴らしい人格にさらに磨きをかけるべく、厳しいかもしれないが頑張りましょう。人生、決してあきらめてはならないと思います。僕は、貴方が大好きです。大人の世界で言う穢れがないからです。