味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

『努力論』の「健康論」について。

2012-10-30 17:16:52 | ブログ

タイトル---『-努力論』の「健康論」について。第1404号 24.10.30(火)

 幸田露伴著『努力論』の中に、「自己の革新」という項目があります。そこに極めて明快な「健康論」を展開しています。曰く、

「---従来不健康であった人ならば、不健康は一切の不妙の事の因であるから、自から新にして健康体にならなければならぬと思うのである。そて然様思うたらば、自己の肉体に対する従来の自己の扱い方を一応糺して見て、先ずその蔽の顕著なる箇条を斬って棄てて斥けてしまわねばならぬ。そしてその点において努力して新にせねばならぬ。例を挙げよう。従来貪食家で胃病がちであったらば、貪食という事を斬って棄てねばならぬ。節食せねばならぬ。貪食のために弁護して、貪食でも運動を多くしたらよかろうなぞというのはよくない。

 -----------貪食を為しては胃病を患い、薬力を仮りて病を癒しては、復貪食して病みつつ、永く自己の胃弱を嘆じて恨むが如き人も甚だ少なくはない。---」

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貪食家胃病がちなら貪食を 

         斬って棄てれば快方するに 1698

病癒しまた貪食をして病つくる 

         胃弱嘆じて恨むが多し 1959

いろいろと最初に楽する上達者 

         苦労をすると最上達に 麗嫻 (小学五年・海江田愛美)

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 明日の学問館は、史記、菜根譚、学問のすすめ、知命と立命、酔古堂剣掃、王道の研究、運命を拓く、沢庵不動智神妙録を予定しています。


さかたセントラルホテル様、有り難うございました。

2012-10-29 16:39:51 | ブログ

タイトル---さかたセントラルホテル様、有り難うございました。第1403号 24.10.29(月)

 荘内南洲会・故小野寺先生の葬儀参列の為、荘内へ行って参りました。一報を受けてすぐ佐藤様に手配等々お願い致しました。とっても感じの良いホテルでした。

 朝の食事はバイキング料理でした。御飯が荘内米だったのでしょうか。とってもおいしゅうございました。そして味噌汁も。お迎えの方が来るまでホテルの方といろいろお話致しました。その間40分位だったと思います。

 私以外に宿泊した方がお帰りになるのをロビーで観察しました。凡そ15名の方が、部屋の鍵を返却して、黙って出て行くのです。何故、気持ち良く、「有り難うございました」と言えないのだろうと、考えさせられました。

 私は、大きな声で気持ちよく挨拶することにしています。それは母に躾けられたことでした。敢えてこのことを書くのは、これが健康増進に繋がるからなのです。気持ち良い挨拶をすれば、良性のホルモンが出ると言われます。そして物事を積極的、前向きに考えることもいい訳です。

 天風師の著書、『運命を拓く』『成功の実現』『盛大な人生』『心に成功の炎を』『いつまでも若々しく生きる』を自分で録音し20年間聞いています。天風論によると医者の薬を飲むよりかこういう考えが効果があるとも書いています。

 一寸した心掛けが、人間の健康を左右すると知って、いろいろ取り組んでいるのです。気持ちのいい一日は、清々しく快適な一日が送れるし、健康と長生きに資するということです。

 荘内に行くに際して四冊の本を持っていきました。山本七平著『常識の研究』『帝王学』『指導力』『人望の研究』でした。これらを交互に詠み、短歌を62首詠みました。

 この中には健康論、国家繁栄論に関することも書かれており、私の思考と整合しており力づよく思った次第です。そのことを今朝の学問館で具体的に仲間に話ました。

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アメリカの社会を良くしよう努力する 

        すべて裏目に社会崩壊 1863 『常識の研究』

米国人社会を良くすと努力した

        「人間内なる自然」破壊 1865 『常識の研究』

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 これらは市民運動家が、良くしようと日々実践していることなのです。末路は短歌のとおり、国家が衰亡するということです。だからそういう口先だけ良い人を、政治家として選んではいけないということです。

 明日は、史記、運命を拓く、学問のすすめ、努力論、『南洲翁遺訓』に学ぶ、経世鎖言の予定です。


小野寺先生の葬儀参列。

2012-10-28 18:50:00 | ブログ

タイトル---小野寺先生の葬儀参列。第1402号 24.10.28(日)

 26日出発で、荘内南洲会理事長・小野寺時雄先生の葬儀に参列して参りました。元酒田市議会議長を努められ、数々の事業を精力的に、無心にこなして来た先生の履歴のご紹介がありました。

 私が存じ上げてからの小野寺先生は、私心なく無心に荘内南洲会を不動のものに構築してくださったと観察してきました。生まれながらにして、そういう清いお心を持っていたのだな、と嬉しくなりました。

 拙著・『礼節のすすめ』を読んでくれた荘内南洲会の理事の方が、熱烈ぶりは理事長と同じだ、と私に言ったことがありました。

 26日から27日にかけて詠んだ短歌が62首でした。ひとつだけ。

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南洲の遺訓で結ばれ幾星霜 

       仁徳溢る師にお別れに 1854

棺をば悲しみ抑えお見送り 

       小野寺師への真心こめて 1909


昨日の空手道稽古風景。

2012-10-21 13:43:55 | ブログ

タイトル---昨日の空手道稽古風景。第1396号 24.10.21(日)

 昨日も、将来が嘱望されている拳士たちが集まってくださいました。来春早々に予定されている南洲翁遺訓発表に際して、事前の稽古を主として実践しました。

 四五歳の幼児たちが南洲翁遺訓第一章を堂々と、間違わずに発表する姿を目前に観て、教育、すなわち教え育てることの重要性を強く自覚した次第です。それはそれはお見事なのです。今の政治家たちが私の処にくればいろいろ教えてやりたい気がしました。

 昨日もブログに書いた森永礼弥君、そして三雲悠斗君、木場彩奈ちゃんの保育園組の声の絶叫には、ほのぼのとした温かさを感じた次第でした。

 そして吉野分校からも駆けつけてくださいました。中島姉妹のお姉様・瑠果様は一日で『南洲翁遺訓』一冊暗記した、俊秀さを誇る頭脳の持ち主なのです。妹・理湖ちゃん小学一年生も姉上に負けじと奮励してくださいました。

 そしてお知り合いの方も連れてきてくださいました。その方は小学六年とかで、大変おとなしい子どもでした。性格は良いがおとなしすぎるような気がしました。そこで私が、いろいろ質問し、気分の高揚を図ってあげました。空手に興味がないと思っていたその子が、それはれは吃驚するほど、一所懸命突きなどをしてくれました。男児の本懐を表現してくれました。この子が入門したら、大変な伸びが期待されます。それは、騒がしい保育園組に対して、注意・咎める・指導する言葉を私の目の前で出してくれたからです。

 人は、一見して人を評価致します。それはあながち間違いではないのです。が、人は、どういう人と出会い、どういう書物と出会い、どういう努力・生き方をしてきたかで大きく変貌するのです。

 尤も最初だけ親が意気込んで、後は知らんぷりするような子どもは総じて伸びないようです。私は、人様に負けない位の膨大な本を読んできました。そして実践もしてきました。73歳の今でもやっています。

 それらによると、幸せへの方程式が示されているのです。それを子どもたちに教えてやろうと思っても、道場に来なければ導きようがありません。

 素晴らしい子どもたちとの楽しいヒトコマでした。


千手観音の不動智。

2012-10-20 13:30:40 | ブログ

タイトル---千手観音の不動智。第1394号 24.10.20(土)

 (千手)観音とて身一つに千の手が何しに可有侯。不動智が開け侯へば、身に手が千有りても、皆用に立つと云う事を、人に示さんが為めに、作りたる容にて侯。----葉一つに心をとられ侯はば、残りの葉は見えず。一つに心を止めねば、百千の葉みな見え申し侯。

 是を得心したる人は、即ち千手千眼の観音にて侯。『沢庵・不動智神妙録』

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 物事の観察に対して、表面の一部だけを見るのが通例ですが、浅い知識でこれを小馬鹿にして非難するのはなお悪いことです。何事にも、そのなかには道を極めた人が編み出した道理が含まれているからです。この道、あの道と、道筋は多様ですが、極まる所は同じということです。

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 今日の学問館で193回になりました。細々と実践していて人様に誇るものはないのですけれども、学修する我々仲間には至極の時間であります。原文を読み、流石武蔵に訓戒を与え、かつ虎の檻に悠然と入り、虎の頭をなでた英傑・沢庵和尚の言葉は凄いと感嘆している次第です。

 私ごときが出来ることではありませんが、歴史に名を残している偉人・哲人の教えを円心会で学ぶ子どもたちに教えてあげたいと思います。

 そういうことを学んだら、今時云ういじめ問題は起こらない筈です。

 森永礼弥くん四歳が、ラジオから流れる「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」を聞いて、道場で口ずさむあの言葉だ、と興奮気味に母上様にお話したそうです。

 幼少からいろいろな言葉を教えなければならないと思うヒトコマでした。偏差値向上よりかはるかに意義があるのです。

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 明日は、自助論、努力論、言志録、史記、南洲翁遺訓に学ぶです。

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不動智が開けば千の手皆用に 

       立つを示すを作りたる容 1785

お茶汲みし乙女一言はいどうぞ 

       言えば美味しさ味も増すのに 56.3.24 31歳

我が父は他人に温情与えよと 

       子らに教えて天に昇りし 56.3..24 31歳