タイトル---その一瞬が自分との闘いだ。!第1618号 253.05.31(金)
昨日、空手道の稽古にきてくれた貴方に申します。中学校で勉強や部活などで疲れていたかも知れませんが、もう少し元気を出して欲しいものです。
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空手道は格闘技ですので、約束組手などの稽古の際は、こぶしはしっかり握りしめましょう。そうでないとお互いのコブシがガッツンコしたら骨折などを起こしたりするからです。そうすると痛い思いをした上に、病院へ行かなくてはなりません。そして治療費も支払わなければなりません。
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元気を出すということは自分との闘いでもあります。おとなしい自分へ、もう一人の自分が、おい元気を出せよ、と応援することです。
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それが、これからのあなたの人生に大いに貢献するわけです。人間は、それぞれ仕事をして収入を得て、生活していかなければなりません。仕事をするためには、自分個人で営業をする場合と、会社に入社して働かなければなりません。会社の入社試験にしても、元気のない人、覇気(はき)のない人は採用されないでしょう。元気のない人が社員として会社にいたら、会社のムードが暗くなり、業績が上がらなくなります。
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そして元気を出すということは、前向きであり、健康と長生きにつながるのです。人間で早く死にたいという人はいないと思います。
長生きをして、人生の楽しさを味わい、人生意気に感ず、という妙味を味わってほしいものです。その時、やってよかった、生きてきてよかったという満足感に浸ります。今の私は連日、そういう満足感を味わっています。
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それは一つには、毎朝「暁の学問館」として道場で学問をしているからです。学校で習わない学問、人生にとって一番大切な学問をしているのです。
今の日本では、過去の戦争体験を経て、大和民族にとって大切なものをことごとく捨て去ってきたのです。そういう教育を受けた今の大人は、是非善悪の区別がつきがたい面があるようです。そういう人々が学校の先生方に苦情を言い、多くの先生方が悩み、精神科のお世話になっているのだと聞き及んでいます。なんとオソマツな生き方でしょう。そして物(金)だけはよこせと慾張りの言い放題です。
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三月に荘内南洲会の先生方が道場訪問された時、海江田さんが空手の舞を演じました。小学五年生でした。海江田さんに、空手の舞をお稽古して、荘内南洲会の先生方の前で踊りませんか、と話してみました。「やります」という力強い返事がありました。
その時私が、本番に向けてやる以上はいいかげんな気持ちではいけませんよ、命がけでやるくらいの気構えがないとダメですよ、と話したのです。そして叱られても、来るな、と言われても押しかけてくるくらいの情熱がないとダメですよ、と話したのです。
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そして23日間、毎晩、おしかけて稽古にきたのです。師匠と弟子の意地の闘いでもあったのです。
そのお蔭で小学五年生とは思えない空手の舞を演じ切ることが出来たのです。これを見事と言わずして、何を見事と言うのでしょう。
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実は私は多くの芸事をおけいこしてきましたが、命がけでやってきました。今でもそうです。熱があろうと、風邪気分であろうと、やり続けなければならないのです。そういう心構えがあれば、風邪であろうが、ノロウイルスであろうが、病気にはならないのです。これは中村天風先生の持論でもあります。
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二度とない人生、いま、「その一瞬が自分との闘いだ!」と自覚して、空手道の稽古も勉強も頑張ってください。
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昨夜の弟・風輝くんの元気な声、素晴らしい限りでした。今まであんな元気のある声を聴いたこととがありませんでした。出せば次の元気が出てくるのです。
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先輩格として、元気を出して、後輩を導いてください。
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人生は一回かぎりだと自覚
突き受け蹴りも裂帛の気合い 4363 味園語録
この俺にこんな気魄があったのか
出して始めて己に驚く 4364 味園語録
颯斗君男の意地を出しなはれ
なせばなるなりなせねばならぬ 4365 味園語録
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心からご期待申し上げております。