味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

約を以て之れを失う者は鮮し。

2013-10-31 16:00:12 | ブログ

タイトル----約を以て之れを失う者は鮮し。第1771号 25.11.01(金)

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 約を以て之れを失う者は鮮し。『論語』(里仁)

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 言動の上でも、物質の上でも、つづまやかに慎みをもととしてやっていけば、人生において失敗することは少ないものだ。

 (明日、11月1日、金曜日は緊急の所要の関係で、月日登録は前日に致します。)

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短歌の紹介

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人生で自分の力を出し切るには 

               先ずは偉人の伝記を読むこと 華麗 修身教授録456

もし真に志を立てたなら

              一生かければ社会に貢献 華麗 修身教授録 457

  -------------華麗-----------

宿題をやらずに行けば西洋の

             格言説教それはつまらぬと 翫習 『知命と立命』133

東洋はもっと風流格言は

             人から自然へすっと入る 翫習 『知命と立命』134

馬鹿どもを相手にせずに峰の松

             修己を極めて禅に至る 翫習 『知命と立命』135

 --------翫習翁--------

己の力出すには先ずは伝記読み

             負けじと挑む偉人の域へ 5973 博庵語録

還暦の関所を過ぎたということは

             多くは皆さんお蔭なりけり 5974 『生きよう』124

八十歳第三人生始まるが

             拝まずいられぬ輝く人生 5975 『生きよう』124


君子屡々盟う。乱是を用て長ず。

2013-10-31 15:36:07 | ブログ

タイトル----君子屡々盟う。乱是を用て長ず。第1770号 253.10.31(木)

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 君子屡々(しばしば)(ちか)う。乱是を用(もっ)て長ず。『春秋左氏伝』

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 君子たる責任者がやたらに盟(ちか)いを変えるようでは、乱が生ずる。いったん盟ったことは、それを信をもって守るべきである。(『詩経』小雅 巧言)

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【コメント】

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 学問館は565回になりました。上の左伝の訓戒のとおり、組織は小さいですが、責任者の私は、盟いを変えるということはありません。どんな仕打ちを受けようと、迫害を受けようと動じるものではありません。

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 それは過去、お導き戴いた荘内南洲会・小野寺理事長の期待と信頼を裏切ることにもなるからです。私は三十数年間『南洲翁遺訓』を学ぶと同時に、竹下先生はじめ多くの鹿児島南洲会の先生方に、鹿児島の青少年に『南洲翁遺訓』を教え、広めてください、と哀願・懇願されているのです。

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 私は地位も名誉も叙勲も何もいらないのです。小野寺先生が著書に書いているように『南洲翁遺訓』を拡める、このことだけが使命だと捉えています。調子のいい人が、数多いても何の役にも立たないのです。そういった鋼の如き人格を構築していれば、病気なんかこないのです。

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 ある土地の売買の仲介をした関係で、幼少の時分に遊んでいた方々と40年ぶりくらいに会っています。今日は、山田司法書士事務所で味園マキ子様のご令嬢様とお会いしました。この方が2.3歳の頃、マキ子母上様とご一緒にお会いしたのですが、今日お会いした方は全く記憶もなかったと思います。山田先生が、印鑑を戴きたい旨お話したら自分から事務所においで下さったのでした。お心の優しさは、マキ子母上様、スミエ祖母様お譲りだと観察した次第でした。

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 ギスギスした時代だと言われる今日にも、こういうお心の優しい方がおられるのです。まさしく大和民族の精神文化だと思います。.

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 短歌の紹介

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自分という一個の生を七十年 

             練り上げていき磨いていくなり 華麗 修身教授録

人間は一度聞いてわかっても

             長続きはしないものなり 華麗 前掲書

  -----------華麗の巻----------

東洋の哲学妙味ここにあり

             自然と融合一貫一如 翫習 『知命と立命』132

人間の中に自然を発見し

             そこに溶け込み我れを知るなり 翫習 『知命と立命』132

西洋は自然と人は別のモノ

             それは征服すべきモノと 翫習 『知命と立命』132

 ----------翫習翁の巻--------- 

民の義を務めて鬼神敬しつつ

             之れを遠ざく知というべしと 5968 『孔子』331

子の非凡それは如何なる時にでも

             失すことなき冷静の心 5969 『孔子』331

宇宙霊もつ万能の力もまた

             我が生命に存在すなり 5970 『運命を拓く』317

いかな場合如何なることも怖るなく

             失望すなく積極的に 5971 『運命を拓く』317

宇宙霊真理と事実信じつつ

             恒に高潔理想心に 5972 『運命を拓く』317 


剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂なり。

2013-10-30 13:46:57 | ブログ

タイトル----剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂なり。第1769号 25.10.30(水)

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 剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂なり。『論語』(陽貨)

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 強者であることはよい。しかその人が学問によって理知をそなえないならば、いたずらに力を振り回す狂者にひとしくなる。(諸84)

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【コメント】

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 日本空手道少林流円心会の、空手道修行のはじめに唱えることにしている言葉の一つであります。

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 本当の強さとは、自分の偉ぶる傍若無人な振る舞いや、人様を見下げる薄汚い心や、人様を殴ろうと思う、小児的な行為を抑制・排除・我慢する事を言うのだと思います。

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 人の顔を一発殴り後ろへひっくり返れば、スッキリするでしょう。でも、殴られた人は、いい気持ちはしないでしょう。この野郎と思い、その憎む心の波動は永遠になくならないのです。殴った人はひと月もすれば忘れるでしょうが。

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 だから、殴る強さよりか、人に優しくしてあげる心の強さこそ、構築すべきなのです。そして、その善意を直ぐ忘れ、自然に返れることも涵養かと思います。人間の戦いは永遠に続くのです。 

 永遠の勝利者になりたければ、下座行をすることだと思います。

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 青少年の指導は硬軟おりまぜて

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 私の空手道指導はユニークです。子どもたちに教える時には、厳しさと、ジョークを織り交ぜているのです。そして子どもたちにも、厳しさとジョークが分かる人間に成長して欲しいのです。

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 円心会で空手を稽古していた人で、分裂病になった人が3人います。一人の父親は、県警鑑識課で仕事をしていました。職業柄と言うのでしょか。私と話しをする時の父上様は、極めて真面目でした。真面目すぎました。あと二人の子どもの母上様も極めて几帳面でした。冗談が通じないのです。

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 私は、そういった犠牲者が円心会から出ているので、ジョークを飛ばすのです。不治の病になったら可哀想だからです。ところが仲間で教諭をしている男が、私に絡むのです。凡そ学校教育現場では考えられない言葉を私が発するからです。しかし円心会は、私が半世紀に亘って命がけで゜子どもたちを育ててきているのです。仲間の師範らのように腰掛でしたら駄目なのです。 

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 どちらが力もち ?

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 円心会道場には懸垂用の棒をぶらさげています。五年生の圭登君が懸垂をしたら、5回できました。同学年の学都君は0回でした。

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 7キロの鉄アレも置いています。圭登君は右手は2回、左手は0回でした。学都君は右手は17回、左手は10回持ち上げることができました。

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 さて、どちらが力持ちなのでしょう。

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 健康長生き論について

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 この世に生を得て、誰でも、健康で長生きしたいと念じているでしょう。そのための情報は、新聞、テレビをはじめ押し寄せる洪水のように紹介されています。

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 70歳代の医者が100歳の指南までする、これはおかしいと思いませんか。そこに行くと、天風師は健康論は50歳代から説いておられます。長生き論は80歳を超えなければ説かないと言っています。これが正解でしょう。

 長生きもしていない男が女が、長生き論を説く、これほど人を馬鹿にしたことはないと私は思っています。

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 短歌の紹介

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東洋の学問貫徹した哲人は 

             骨まで染みた学問根性 翫習 『知命と立命』131

西洋の思想家学者は知識人

             されと人間磨くは少なし 翫習 前掲書 131

哲学の洋の東西違えども 

             等しくあるは宇宙の妙味 翫習 前掲書 131

人は死し大自然より与えられ

             生命元の大自然帰る 5959 『生きよう』138

静かでも一期一会は生命の

             かかりし燃える情熱がある 5960 『生きよう』122

道修め徳を積むとは具体的

             能率的に活動すこと 5961 『生きよう』114

運不運天の命なり不運でも

             これに安んじ天を怨まず 5962 『論語』447 

世の中は心掛け次第生き甲斐は

             コツコツ努力成果出て来る 5963 博庵語録 

死ぬまでは生きているのだ死ぬことを

             忘れ働け学びつづけろ 5964 博庵語録

学問がこうも楽しいものなりと

             分からずスタスタ死すまでスタスタ 5965 博庵語録 

狂人は翫習博庵いずれなる

             二人は死んでも学び続ける 5966 博庵語録

翫習と博庵あの世で空手道

             学問仲間に竹下(一雄先生)容れる 5967 博庵語録


明夷は艱貞に利なり。

2013-10-29 12:28:22 | ブログ

タイトル-----明夷は艱貞に利なり。第1768号 25310.29(火)

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 明夷(めいい)は艱貞に利なり。『易経』

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 暗い無道の時世に処するには、いかなる困難にあっても、正しさを失わない心がけが必要だ。

 「明夷」は、「明、夷(やぶ)る」とよみ、暗黒の世の中。「艱貞」は、困難な間に処してなお正しきを行うこと。(諸229)

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【コメント】

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 今朝の学問館で563回になりました。今朝は、荘内南洲会会報を拝読しました。

 先般、連合会長が消費税が上がるのに、賃金が上がらないときは社会混乱が起きるといいましたが、連合自身が社会混乱を起こしているようだと、関係者は言っています。私もそう思います。まさしく無道極まれりという所ではないでしょうか。それは、大変めぐまれない人々が多いということです。

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 人がどうであろうと、自分だけは「尊く強く正しく清く」行きたいものです。そういう真摯な人に天は味方をするというのです。 

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 天風師の本を読み、然もありなんと思うことばかりです。どこを向いても名誉と金ばかりの世の中のような気が致します。それでも、恵まれない者同士清く尊く生き抜いていきたいものです。

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 短歌の紹介

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人間の真の始まり十有五 

             志学の年から始まるのである 華麗 修身教授録 453

      -----------華麗の巻-----------

自得とは自ら自分をつかむこと 

            枝葉末節すべては飾り 翫習 『知命と立命』129 

楠木が奈良で僧侶に諭される

            絶対無二故自立自行 翫習 『知命と立命』130

相対を絶して気付く己道

           見性修己知命自得 翫習 『知命と立命』130

蕃山は二つ山越し四時間も

           かけて講義を聞く楽しみと 5936 『運命を拓く』232 

藤樹から四時間かけて来るよりは

           母と馬小屋住みてはどうか 5937 『運命を拓く』232

御親切気持ちは感謝するなれど

           山二つ超え来る辛抱甲斐が 5938 『運命を拓く』233

蕃山の心意気聞きて天風は

           甘え生涯脱出図る 5939 『運命を拓く』233

今の人悠長育ち苦しみを

           楽しみ変えることなし得ずに 5940 『運命を拓く』235

苦しみを苦しむばかりが今の人

           天風苦しみ楽しみ変える 5941 『運命を拓く』235

天風のお話聞きて苦しみに

           負けぬ力が湧いてくるなり 5942 『運命を拓く』237

何事も恐れはしない人生は

           完全以外の宇宙真理なり 5943 『運命は拓く』262

真理をば正しく信念努力せば

           何事いえども成就するなり 5944 『運命を拓く』260

積極で肯定態度崩さぬよう

           ”人の強さ”と”真”と”善”と”美” 5945 『運命を拓く』262

たとえ身に病ありとも心まで

           病ませず強き心としたい 5946 『運命を拓く』262

宇宙霊直接結ぶは心なり

           結び目断然汚すことすな 5947 『運命を拓く』262

言の葉は行い顧み行いは

           言葉違わぬ中庸という 5948 『運命を拓く』126

看護師の言葉振る舞い真心が

           あるは今村病院の風 5949 博庵語録

志実行内省社会性

           持つものこれが中庸なりき 5950 『運命を拓く』126

子が言うに人皆我れを知者という 

           中庸択ぶもひと月持たず 5951 『運命を拓く』127

自己統御通じ他人に及ぼせる

           これ人望のある人という 5952 『人望の条件』130

信念は念いを固く信ずこと

           信じ努力せば道は拓ける 5953 『運命を拓く』225

心霊が宇宙の神霊一致せば

           人の生命強さ驚嘆 5954 『運命を啓く』277

精神の安定失う事の中

           恐怖観念戒むべきぞ 5955 『運命を拓く』277

今日からは断然私の背後には

           私を護る宇宙霊力 5956 『運命を拓く』277

徒に心配悲観続けたら

           それが事実となって具体化 5957 『運命を拓く』295

(神仏)宇宙霊心の中は真善美

           心配悲観我とは無縁 5958 『運命を拓く』295


傲りは長ずべからず。

2013-10-27 17:15:03 | ブログ

タイトル----傲りは長ずべからず。第1767号 25.10.28(月)

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 傲りは長ずべからず。欲は従(ほしいまま)にすべからず。志は満たすべからず。楽しみは極むべからず。『小学』

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 傲慢な心を伸ばしてはいけない。欲望をほしいままにしてはいけない。志は全部が全部遂げてはならない。楽しみは尽きるまで求めてはならない。いずれも身をあやまるもとである。(諸307)

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【コメント】

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 完全主義、徹底主義の私は、志を全部遂げるまで実践してきましたし、これからもそのようにすると思います。上の戒めとは少しく異なりますが。

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 それは人様の為でもあり、子どもたちのためにもそのようにするということです。特別支援学級で学んでいる子どもたちも含め、手を抜くことは出来ないのです。手を抜かないし、真心で体当たりするから、快方へ向かうのです。

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 (ここのところは2時間かかって書き終わり、更新しようと思ったのですが、間違って消してしまいました。再度、記憶を辿って書いています。消してしまってガックリきましたが、これが修行だ、と思っています。)

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 昨夜の稽古は中島家族、学都君、圭登君、悠斗君、千尋君らがきました。彼等には棒術を教えました。礼弥君が土曜日もこなかったので、気にしていたら風疹に罹ったそうです。早期の回復をお祈り致します。

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 中島家族には回し蹴り、短刀払い回し蹴り、上段払い底掌あて、棒術、空手の舞等々を指導しました。皆さん、やる気があるから頼もしい限りです。中島家族は、真面目で、粘り強くて、勤勉で、清廉で、優しい人たちばかりです。やがて日本版自助論に登場することでしょう。

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 私が過去拝読したプレジデントを、借りていって読んだところが、いろいろ感想・コメントを記入してあると聞きました。今と全くブレテいないそうです。本人はすっかり忘れていたのでした。30年位前のものです。

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 昨夜稽古に来た壮年のお父上様が言うには、学校が悪くなりましたね、と述懐しました。この方とは、そういうくだりの話はしたことがなかったのです。私の押し付けになったら行けないと思い、控えていました。学校というのは、先生方が悪いということです。それでも、それを理解しようとしない御仁もおりますが。

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 とにかく人の為につくす、という行為は社会を明るくすることに繋がるのです。労働組合とは真逆になるのですが。

 半世紀前、父の葬儀の際詠んだ短歌です。

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 世は人の為に尽くすが道よとて 

                   辞世を子らに父は眠れり

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 人の良過ぎた父は、人のためにつくせと言い続けました。人のためにし尽くして父の仕事は倒産したのですが。それもゼロから出発せよと言った父は、逆境に負けない自分づくりをせよということを教えてくれたと思っています。

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短歌の紹介

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人間も四十前後の年なると 

              落ち着き深く考えられる 華麗 修身教授録 451

人間は四十までは迷いがち

              四十過ぎると迷わなくなる 華麗 修身教授録 452

 ---------華麗の巻--------------

艱難に素しては見つめる無限の意

             快楽効用かくもありきと 翫習 『知命と立命』126

ヤブ医者が処方の薬身に合わず

             全身麻酔酒は飲むなと 翫習 『知命と立命』127

凡医ただ飲むな喰うなというばかり

             こんな時こそ栄養補給 翫習 『知命と立命』127

逆療法プラスマイナス差し引いて

             プラスになれば結果往来 翫習 『知命と立命』128

  ----------翫習翁の巻-----------

天風の教義目的運命を 

             心の力で活き活きとする 5930 『運命を拓く』230 

人生に対する考え積極的

             尊く強く正しく清く 5931 『運命を拓く』230

環境を嫌らしいとか厭わしい

             思うその人不幸人生 5932 『運命を拓く』230

憂きことや艱難辛苦来るならば

             力の限り対峙するなり 5933 『運命を拓く』230

(熊沢)蕃山は(中江)藤樹の講義聞くために

             極寒の外うずくまり聞く 5934 『運命を拓く』231

蕃山は藤樹に問われ雨の日も

             風の日も話聞く聞くのがつとめ 5935 『運命を拓く』232