味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

人の言は須く容れて之を択ぶべし。

2012-07-29 12:07:05 | ブログ

タイトル---人の言は須く容れて之を択ぶべし。第1317号 24.7.29(日)

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人の言は須く容れて之を択ぶべし。拒むべからず。又惑う可からず。

                               (『言志録』36章)

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他人のいうことは、一応、聴きいれてからよしあしを選択すべきである。始めから、断ってはいけない。また、その言によって惑ってはいけない(しっかりした自分の考えがなければいけない)。

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〔コメント〕 これについて次の短歌を詠みました。

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人の言ひとまず聞きて選ぶべし  悪けば名誉与え退け  881

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また、歌人・美麗様から次の短歌が寄せられました。--修身教授録 第一部 第19講--「松陰先生の片鱗」より---

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至剛至優思いやり深く慈悲心が  剛さを覆う優の魂

自らの道を求めて柱を得  壁土初めて意味を成す也

学ぶ子を慈悲心もって見送られ  学ぶ子明日もまた学ばさる

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 暑い夏です。ご自分が主人公となり、日々をお過ごしになりませんか。その事が慶びにつながります。健康と長生きに資するとは中村天風師の訓戒です。そのとおりだと存じます。人様を称え、自らもよろこぶ、この生き方をすれば間違いないと存じます。上手下手は関係ないと思っています。


身体髪膚これ父母に受く。

2012-07-26 16:00:32 | ブログ

タイトル---身体髪膚これ父母に受く。第1314号 24.7.26(木)

  今朝の学問館で『論語』第188番の処を学修しました。今朝は青年師範と小学3年男子の3人で学びました。

 小学生に南洲翁遺訓第21章を発表してもらいました。お見事でした。

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 『論語』を読み和歌を詠みました。

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 孝経に身体髪膚父母に受く 毀

              傷せざるは孝のはじめに 826

 


自に厳、他に寛。

2012-07-24 12:50:05 | ブログ

タイトル---自に厳、他に寛。第1311号 24.7.24(火)

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 自ら責めること厳なる者は、人を責むることも亦厳なり。人を恕すること寛なる者は、自ら恕することも亦寛なり。皆一偏たるを免れず。君子は則ち躬自ら厚うして、薄く人を責む。『言志録』
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〔訳文〕 自分を責めることのきびしい人は、人を責めることもきびしい。他人を思いやることの寛容な人は、自分を思いやることも寛容である。これらは皆、厳なれば厳、寛なれば寛と、一方に偏していることは免れない。

 立派な人間である君子は、自ら責めること厳で、他人を責めること寛である。

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〔コメント〕 前段は一般的な傾向を解説したものであると思います。後段は「君子」と言われる人を解説したものですが、これも傾向を解説したものでありましょう。

 要は、その時その場で、如何に処方した方がいいかを瞬時に判断しなければならないです。自分には厳しくあるべきだが、相手に対しては厳しく対応した方がいいか、寛容であるべきか、相手の性格・能力等々を判断し、説得・納得させ善処しなければならないのです。

 そういった意味では一斎の訓戒も、『論語』の訓戒も適切ではないと思います。相手を健全に活かすかという視点に立たなければならないのです。

拙歌を。

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行修に魂魄留め研鑽す 君敬天の拳聖となれ。

世の中が不公平だという見方 物事表面のみの味方ぞ 715


誇伐の念。

2012-07-21 16:22:40 | ブログ

タイトル---誇伐の念。第1310号 24.7.21(土)

 

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 纔に誇伐の念有らば、便ち天地と相似ず。『言志録』

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 少しでも頭の中におごりたかぶる気持ちがあれば、それは天地の道理と相離れることである。

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〔コメント〕 


お寺詣でをする鍼灸院の患者さん。

2012-07-19 15:20:46 | ブログ

タイトル---お寺詣でをする鍼灸院の患者さん。第1308号 24.7.19(木)

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 今朝の学問館では『幸福論』『論語』『菜根譚』等々を学びました。最後に暗記している菜根譚一章を拝誦しました。南洲翁遺訓同様素晴らしい教えです。是非、暗記されてみたら如何ですか。

 ある鍼灸院に通ってくる患者さんのお話を拝聴しました。そのご婦人はご高齢なのですが、毎朝、腰痛があるにも拘わらず先立たれたご主人の御霊に手を合わせに行くのだと伺いました。今の若い方々が五十年後、そのようなことをされるでしょうか。信じない人が多いと思いますが、そういう健気な方があの世でも幸せになるのだと聞いたことがあります。拙歌を。

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亡き夫に想いを馳せて寺詣り 数珠のお蔭か腰痛忘れ 670

風儀悪しき土地と雖も住む人が 絜してくるに孔子拒まず 672

仁を為し人の喜ぶその顔が 仁をまた呼び次も仁へと 675

礼という規則はよしと思えども 禍福壊すは道とは言わず 678

道徳と仁義の心胸に秘め 放下の精神聖人の域 679

恋い焦がれ日ごとに通い麗しき 乙女と逢いしぺたる軽やか 

人間の真の正しさ知る叡智 界を打ち超え照射するなり 685

人間が天地宇宙の間生まれ 出た一微小存在の意義 688