第3288号 29.12.31(日)
學ぶ者は先ず須らく語・孟を読むべし。語・孟を窮め得ば、自ら要約の處有り。此を以て他の経を観(み)ば、甚だ力を省く。語・孟は丈尺権衡(じょうしゃくけんこう)と相似たり。此を以て去(ゆ)いて事物を量度(りょうたく)せば、自然に長短軽重を見得(みう)。『近思録』188
勉強するものは、論語・孟子を読むことがまず必要だ。論語・孟子を窮めると、筋が自然に出てくる。それでほかの経書を読むと、楽に読める。論語・孟子はものさしやはかりのようなもので、これで事物を計れば、長短軽重が自然にわかる。189
【コメント】四書五経を手にしたのが30年位前になります。『南洲翁遺訓』に『論語』という書名が紹介されていましたので、『論語』を購入したくて近くの本屋さんへ行きましたが『論語』はなくて鎌田茂雄著『禅とは何か』がありました。そこで禅とは何かを購入したら99冊の古典が紹介されていました。そこでまとめて注文したら、70冊の古典の書を購入することが出来ました。
その古典の書を訳が分からないまま、読み書き写し、更にテープに録音し学んできました。そういう諸々を空手道教室で子どもたちへお話し古典の世界への誘いとしています。
今日の読売新聞に警察官不祥事の事が紹介されています。こういう方々も古典の世界を従容されたら、非違行為の減少につながるのではないかと考えます。
それにしても事件が多すぎることと、テレビのくだらない報道にどうにかならないものかと、何時も考えています。
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『不動心』(第151回)
人の命は麦の穂のごとく
「ものごとの成り行きに心を悩ませるな。ものごとのほうでは、そんな悩みなど全然気にかけていない。」
「麦の穂のごとく人の命は刈り取られる。あるものは残され、あるものは切り落とされる」
「正義と幸運は、われと共にある」
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「日本の婦道」--第9回
人性の、特に女性の本質が愛になければならぬとは恐らく何人も聞きふるしたことであろう。然るにこの愛の意味も亦厳正に自覚して置く必要がある。愛は凡て自他融合の作用である。狭苦しく卑しい物我を脱して、より大いなる人格世界に生きようとする理想の発動である。故に愛は常に其の人を無我にする。どんなに慾の深い女でも、恋人の為には知らず識らず持っているものを捧げてしまう。302
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學ぶ者は先ず須らく語・孟を読むべし。語・孟を窮め得ば、自ら要約の處有り。此を以て他の経を観(み)ば、甚だ力を省く。語・孟は丈尺権衡(じょうしゃくけんこう)と相似たり。此を以て去(ゆ)いて事物を量度(りょうたく)せば、自然に長短軽重を見得(みう)。『近思録』188
勉強するものは、論語・孟子を読むことがまず必要だ。論語・孟子を窮めると、筋が自然に出てくる。それでほかの経書を読むと、楽に読める。論語・孟子はものさしやはかりのようなもので、これで事物を計れば、長短軽重が自然にわかる。189
【コメント】四書五経を手にしたのが30年位前になります。『南洲翁遺訓』に『論語』という書名が紹介されていましたので、『論語』を購入したくて近くの本屋さんへ行きましたが『論語』はなくて鎌田茂雄著『禅とは何か』がありました。そこで禅とは何かを購入したら99冊の古典が紹介されていました。そこでまとめて注文したら、70冊の古典の書を購入することが出来ました。
その古典の書を訳が分からないまま、読み書き写し、更にテープに録音し学んできました。そういう諸々を空手道教室で子どもたちへお話し古典の世界への誘いとしています。
今日の読売新聞に警察官不祥事の事が紹介されています。こういう方々も古典の世界を従容されたら、非違行為の減少につながるのではないかと考えます。
それにしても事件が多すぎることと、テレビのくだらない報道にどうにかならないものかと、何時も考えています。
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『不動心』(第151回)
人の命は麦の穂のごとく
「ものごとの成り行きに心を悩ませるな。ものごとのほうでは、そんな悩みなど全然気にかけていない。」
「麦の穂のごとく人の命は刈り取られる。あるものは残され、あるものは切り落とされる」
「正義と幸運は、われと共にある」
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「日本の婦道」--第9回
人性の、特に女性の本質が愛になければならぬとは恐らく何人も聞きふるしたことであろう。然るにこの愛の意味も亦厳正に自覚して置く必要がある。愛は凡て自他融合の作用である。狭苦しく卑しい物我を脱して、より大いなる人格世界に生きようとする理想の発動である。故に愛は常に其の人を無我にする。どんなに慾の深い女でも、恋人の為には知らず識らず持っているものを捧げてしまう。302
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