タイトル---述べて作らず。第1288号 24.6.28(木)
『論語』第148を紹介します。
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子曰く、述べて作らず、信じて古を好む。竊(ひそ)かに老彭(ろうほう)に比す。(述而第七)
〔意訳〕 自分は昔の教えを伝えてこれを説明するばかりで、独断で創作はしていない。信念を以て古の道を好む点については、内心ひそかに昔、殷の時代に老彭という賢人があって、古人の言ったことを伝えてこれを述べ深く信じ篤く好んだが、わしは竊かに自らこの老彭に比してこのようにしているのである。
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〔コメント〕 我こそは教育界の重鎮だ、と威張っていた御仁が本を出版したことがありました。その御仁、元を取らねば損だとして、強引に売り歩いたものです。末尾に「稚拙な文章で」と書いていましたが、まさしく稚拙そのものでした。今回紹介した天下の孔子様は誠に控え目。小人に限って威張るということなのでしょうか。拙歌を。
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黒帯よみっともないぜ風邪引くな 暑い寒いは修行のうちだ (誠玉6)
如月の十七日はペスタロチ 人類教育父の命日 359
晩年の水戸光圀卿の集まりは 節約精神汁会命名 360
ペスタロチ精神(こころ)学べよ教育に 捧げる君は民族の父 361
先哲も経験をせぬ真精神 幼き子らに継承をせよ 362
偉大なる人物巨大情熱が 生涯滾り続けたる人 364
ペスタロチ学校教師五十三 齢奉公無給なりしと 365
教育者魂洗礼ペスタロチ 偉大さ学べ情熱学べ (修身教授録)366
暁で学ぶ若手の師範君 菜根譚の一条覚ゆ 367
殷の世の老彭の賢敬信し 好みて孔子人に継ぐなり (『論語』)369
大学の致知格物は善の明 身を誠にす大本の訓 (大学) 372
人民は平素よりよく心用い 政府処置見て深切に告げ (学問のすすめ)375