タイトル----「ララシャンス ベルアミー」様での華燭の典に出席しました。第829号 23.04.30(土)
昨日は、日本空手道少林流円心会で以前空手道修行をしていた櫟尾拓也さんと吉原真理絵さんの結婚式に出席しました。場所は鳥栖市にある「ララシャンス ベルアミー」様でした。
鹿児島中央駅7時27分発、新幹線で大坪師範と二人で行きました。10時から人前結婚式が厳かに執り行われました。普通の結婚式、披露宴と少しく趣をかえての華燭の典でした。
ララシャンス ベルアミー様の、職員のマナーは天下一品でした。余程訓練をしているのだな、と拝察しました。お客に対する丁寧な挨拶に始まり、誘導する技術、人生の門出を祝福するに相応しい職員の方々の行き届いた態度は、案内される側も、それに応じた振舞をいやが上にもせざるを得ない格調高いものでした。その雰囲気に心を洗われる思いでした。有難う存じました。
72年間に、空手道・柔道・剣道・日本舞踊・詩吟道・社交ダンスの最高技術を求めお稽古ごとをしてきた私の眼から見ても、何らの遜色もない、抜群の対応技術でした。いわゆる、ララシシャンス ベルアミー様のお客様を大事にする、最高の経営センスがそこにありました。
新郎の拓也さんが入門したのは平成10年6月20日でした。13年前のことです。私が59歳の時でした。鹿児島国際大学在学中に友人に誘われ入門したのでした。あれから13年経過しましたが、72歳の現在、私の情熱は少しも衰えていません。
拓也さんを指導して、彼の素直さ・実直さ・勤勉さ・空手道修行に対する熱情に、遠い将来の明るさをみて取りました。大学卒業後は鹿児島を離れ、いろいろな仕事を体験したとビデオで紹介されました。
一年位前、真理絵さんを連れて道場に来てくださいました。この人と結婚するのかな、しっかりした素晴らしいお嬢さんみたいだ、結ばれたらいいな、とは思っても言葉としては言えませんでした。
ところが結婚することになりました。結婚式に来てくれませんか、という案内の電話を戴き、我がことのように慶びました。思うに、空手道指導の際、真剣に、技術及び人間のありよう、処世の要諦等々も話したつもりです。私は幼児であっても絶対に手を抜くことはありません。幼児はわけが分からないながらも鋭い観察眼を持っているのです。
十年前のことです。大社はるなという女児が入門しました。彼女が帰ってから母親に言うには、味園先生は、私たちに「ハイ」という返事をしますよ、学校の先生でそういう先生はいないよ、と母親に告げたとお母様から聞きました。思うに、これを「人権」と言うのです。大人も子供と人権は同じなのです。尤も躾は厳しくしなければなりませんが。大人の世界で言う人権は、セクト主義が内面に隠された、いびつな、我のある人権のような気がしてならないのです。それでは世の中上手く行く筈がありません。
私たちが会社務めをしている頃と違い、世の中社会情勢が大きく変化してきました。仕事も終身雇用が崩れ、実力がものを言う時代になったと思います。拓也さんはそういう時代に敢然と立ち向かって行く度量・度胸・能力のある青年だと確信しています。
要求、要求に明け暮れる、甘い公務員生活を送る人と、実力で人生に立ち向かう人と、真の生きがいはどちらにあるでしょう。天はどちらに味方するでしょう。
心身統一法を創建した中村天風師の口述図書を自分で70時間録音し、15年間聞いて来ました。その内容と筑波大学教授・村上和雄著『生命の暗号』とが符合することが確認されました。
「高い志をもち続けて努力することでサムシング・グレート(偉大なる何者か)が喜んでくれる。よい遺伝子をONにする。---そういう生き方が出来れば、私たちはふつうにしている以上の力がだせる」(『生命の暗号』)と解説しています。これは世界の医科学者が認めていることなのです。
私が敢えてここで書いたのは、櫟尾拓也的人材がこれからは夢を実現する時代が来るということです。それは仕事に情熱を傾注しながら、学び続ける勤勉性・真摯さがなければならないと言うことです。
この度の結婚式でヒロインとなった櫟尾拓也さんはそういう輝かしい未来を持って、第二の人生に向けスタートしました。参列した皆で祝福すると同時に、それそれが意義ある人生に挑みたいものだと思い、感想を綴った次第です。
櫟尾拓也さん、真理絵さんの更なるご努力を願い、お幸せをお二人の力で勝ち取ることを希望します。この度はおめでとうございました。
ララシャンス ベルアミーの皆様、素晴らしい演出を拝見させて戴きまして有難うございました。テナーサキソフォン演奏の渡辺様、ピアノ演奏の池上様の名演奏、有難う存じました。
素晴らしい、素晴らしい結婚式でした。