君子は易に居て以て命を俟つ。

タイトル----君子は易に居て以て命を俟つ。第2090号　26.09.16(火)

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　君子は易に居て以て命を俟ち、小人は険を行いて以て幸を徼(もと)む。『中庸』

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　君子は、平凡中正な道を行って、あとは天命を待つ。小人は常道でない危険な策略を行って、万一の僥倖をまっている。

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【コメント】

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　迚も迚も私は君子ではありませんが、やるだけのことをして天命を待つことにしています。ただ一人でも、『南洲翁遺訓』を教えたいというそれのみです。

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　『臥牛先生遺教抄』　(第30回)

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三十、過ちは改めざれば初めて過ちになるぞ。故に孔夫子も過って改めざる、是れを過てりというとのたまえり。如何なる聖賢と雖も過ちは必ずあるものなれども、聖賢は人目に見えざる内、自ら反省して改むる故過ちなきように見ゆるならん。独坐の中過ちを改むるを楽しと思うようになれば初めて学びの道に入りたる人と言うべし。

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　『論語』　30

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三十、子曰はく、君子は周して比せず。小人は比して周せず。

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〔訳〕　孔子が言うには、

①有徳の君子は公平無私だから、広く公平に親しみ交わり、決してわけへだてをしない。

②之に反して、徳の至らない小人は、利害や感情に流されて広く公平に交際できず偏頗な好き嫌いをする。

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　私が子どもたちに、何時も言っている言葉は、どんな人間にも長所はあるので、その長所を見抜く眼力を養いなさい、と。そのためには、自らが学問に打ち込み、多くの御稽古ごとをしなさい、と。

　まかり間違っても、お笑いなんかにうつつを抜かしてならないと思います。

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短歌の紹介

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人はみなこの世の宝忠恕なる

　　　　　　　心で臨めわけへだてなく　6916　『論語』