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「辛い」のは「幸い」の一歩手前だから

2011年11月05日 | 本っていいな!

  いつもありがとうございます。toshiです。

 昨日のブログで、猫のみゃおちゃんの眼が殆ど見えていない・・・ということを書かせていただきました。

 でも、だからと言って、何も見えていないわけじゃないんですよね。

 masaが言ってましたね。「心の眼」でちゃんと見てるって・・・。

 「心の眼」

 こういう言葉を聞くと、一瞬、ドキッ!とします。

 見えない眼ではなく、「心の眼」 で、こちらの心の中までバッチリ見透かされてる。

 私は、そんな気がしてなりません・・・。

 

 以下は、菅野倖信(すがのよしのぶ)さんの文章です。

 菅野さんは高校の教師時代、ご自身が部長・監督を努められたすべての少林寺拳法部を全国優勝に導かれるなど、まさに順風満帆の日々を走り続けておられましたが、人生これからという33歳の時、職場(岡山の高校)で突然視力を失われ全盲となられた方です。

 

 「辛い」 のは、「幸い」 の一歩手前だから。

 幸いは、どんなときに実感されますか。

 人は不思議です。常に満たされたいと願っていながら、満たされていることに気づかない人が数多くいます。人は欲張りです。十分に満たされて幸福に過ごしていると思われる人が、案外、貪欲に幸いを求めて日々苦悩されていることが多いものです。人は自分の心の持ち方によって、今が幸せかどうかを感じることができるような気がします。自分が幸せかどうかの基準は、その人の持っている謙虚さの度合いによるのかもしれません。

 さて逆に、幸いではないとき、それはどんなときでしょうか。

 人は日々の暮らしの中で辛い思いを抱くとき、今、自分は幸せではないと認識するようです。そこで、この 「辛」 という文字の成り立ちを、私流に考えてみました。

 幼児がはいはいの状態で、自分の足で立ち上がろうとする様子を表した文字が 「辛」 だと解釈しました。その様子は実に不安定であるため、それを見ると親は、はらはらどきどきさせられます。親にとっては、まさに辛いときでしょう。

 でも幼児は、不安定なバランスを解消するために、両腕を真一文字に伸ばし、よたよたと危なっかしく歩んでいきます。それはまるで綱渡りの曲芸師が、一本の棒を横に持って、綱の上でバランスを取る様子に似ています。幼児が両腕を真一文字に伸ばすと、その 「一」 の文字が 「辛」 に加わります。それが 「幸」 の文字なのではと考えました。

 人は幸いを求める前段階として、現状の辛い状況から脱却し、克服するために努めなければならないのでしょう。まさに、辛抱と努力に、何か一つの横棒(心棒)が与えられることにより、「辛い」 は 「幸い」 へと切り替わるのではないでしょうか。辛い思いに 「やった!」 という一つの感激や感動が、また、「ありがたい」 という一つの感謝が湧き上がることで、幸いとなるのです。だから、今が辛い状態でも、ご辛抱ください。一歩先に、幸いが待っています。だから、もう一歩、頑張って、足を前へ踏み出してみましょう。次の一歩が、あなたの幸福に到達するための、最後の一歩かもしれません。

                                                                          菅野倖信著 「心眼草子」 より

 

 菅野さんの漢字の解釈、とっても面白いと思いました。 

 菅野さんの本 「心眼草子」 の前書きには、次のように書かれています。

 

 はじめに

 ~見えない親からのメッセージ~

 あなたは、夜中、テレビをつけっ放しにして、眠ったことはありませんか? ふと目が覚めると、画面にはザーという砂嵐のような映像が流れている・・・・・・。そんな体験をしたことはありませんか? あの砂嵐こそ、私が朝起きてから夜眠るまで見ている世界なのです。

 -中略-

 私は、息子と娘の、2人の子どもの父親です。しかし残念ながら、自分の眼で子供を見ることはできません。ですから、私は心の眼、『心眼』 で子どもたちを感じようと、日々努力しています。そして、『心眼』 で子どもたちと接するにつれ、思いを強くするのは 「人づくりは国づくり」 ということです。この本を編集する際にも、子育てをはじめ、家族の在り方だけでなく、国についても感じることなど、一緒にまとめてみました。

 この本を読んでくださっているあなたには、今、お子さんがいらっしゃいますか。いらっしゃるとしたら、あなたは父親でしょうか。それとも母親でしょうか。そして、

 その目で本当に、お子さんを、しっかりと見ていますか・・・・・・。

  -以下省略-

                             菅野倖信著 「心眼草子」 より

 

 この菅野倖信さんとは、ちょうど1か月ほど前、3泊4日のモラロジーの講座でお会いし、受講生として一緒に学ぶ機会を得ました。講座終了日の前日には公開講座があり、講師としての菅野さんからとても感動的なお話を聴かせていただくことが出来ました。

 この本の前書きにも書かれているのですが、菅野さんの場合、全盲と教えていただかなければ殆どそのことが分かりません。講座が始まって、いつもご一緒に歩いておられる二人の方を目にはしていましたが、一人が全盲の菅野さんで、もうお一人がヘルパーさんだと気が付くのに、少し時間がかかったほどです。 

 それにしても印象深かったのは、講座中いつも絶やされなかった菅野さんの爽やかな笑顔です。

 心の眼によって何もかも見透かされてしまいそうな菅野さん。全盲でありながらそんなことを感じさせない菅野さんとの出会いは、直接お会い出来ることの素晴らしさ有難さ大切さを再認識することになりました。

 

 これを書きながら頭に浮かんだのは、「感謝!」

 toshiは本当に恵まれているなァ、感謝だなァ~ということでした。

 いつもお読みいただき、ありがとうございまァ~す!(toshi)

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