ありがとうございます。
昨日の写真で、「母のお仕事」って、何だか分かりましたか?
masaに聞いたら、ちゃんと答えを言ったんですよ。
「ピンポ~ン! 正解! あんたはエライッ!」(笑)
アホみたいに目出度いでしょう? 誰でも分かるのに・・・。
母は、もう20年以上も前から認知症です。
今では、デイサービスの車から降りてすぐに振り返っても、そこにある車に自分が今乗って来たことも全く理解できていません。またこの頃では、スリッパを履く様に誘導しても、自分ではできないことがほとんどですね。
実は、そんな母でも、素晴らしいこと、感心することがいっぱいあるんですよ。
食事をする時には、ちゃんと手を合わせて感謝している姿をよく見るんです。これは結構見ますね・・・。
また時々ですが、「え、えぇ~、ありがとう~」 「うっれしい~」 と言って、私に向って手を合わせることもあるんですよ。(笑)
それと、母の場合、本当にいい笑顔をしてくれます。そんな笑顔を見てると、こちらまで嬉しくなって、癒されちゃいますよね。
時々、母から昔の話が聞けたらいいなあって思う時がありますが、これはちょっと無理なようですね。まっ、それが分かってからは聞かないようにしていますが・・・。
本を読んでいたら、こんな文章がありましたのでご紹介させていただきます。
お年寄りの話を聞く
ご先祖がひとり欠ければ自分は存在しない
かっての日本は大家族でした。おじいさん、おばあさんがいて、両親がいて、そして子供たちがいる。3世代、4世代が共に生活することで歴史が受け継がれていたのです。
たとえば80歳のおじいさんが、自分の祖父の話を5歳の孫に聞かせるとします。そうすると孫にとっては、200年も前の話を聞くことになる。「そうか、自分のご先祖にはそういう人がいたんだ」と思う。これこそが歴史を紡ぐということなのです。
ご先祖がいてくれたからこそ、今の自分が存在出来ている。自分の代から10代遡れば1,024人の先祖がいると言います。20代遡れば100万人の先祖がいる。30代遡ればその数は10億を越える。その中で、誰かひとりが欠けたら、自分は生まれてこなかったのです。
そう考えたときに、ご先祖に対する感謝の念が湧いてくるはずです。ここに自分が存在していることは、まさに奇跡みたいなもの。その奇跡に気づいたとき、私たちは命の尊さが身にしみてわかるのです。
枡野俊明著「禅 シンプル生活のすすめ」より
これを読んだ時、改めて両親に対する感謝の気持が湧いてきましたね。この気持ちを忘れないで、母との生活を楽しみたいと思いました。
さあ今日一日、元気で顔晴りましょう!
すべての良きことがなだれのごとく起きますように。
お読みいただき、ありがとうございまぁ~す! (toshi)