トッシーです。いつもありがとうございます。
今回、脳出血という病になったことで、とても不思議な気持ちの変化があるんです。
自分でも、こんなことがあるなんて思いもしませんでした。
トッシーは、元々字を書くのが下手です。決して上手く書けないんです。
ところが面白いもので、そんな文字を見てmasaが言うんですね。
「トシさんの字は芸術的だからいいのよ!」って・・・。(笑)
まっ、ノーコメントですぅ~。(笑)
そんな文字を、トッシーは残念ながら全く好きになれません。
急いで手帳に書いた文字なんて、後で自分でも読めなくて困ることがあるほどですから・・・。(笑)
芳名帳に書く文字なんて、ホントに恥ずかしいですからね。
自分の文字でも”いいじゃないか”って思ったこと
ところが過去には、そんな文字でもいいじゃないかと思ったことがあります。
若い頃、仕事でニューヨークのある事務所に出かけていた時のこと。そこで働いていた事務所に日本人のデザイナーの方がおられたんですね。で、その方、当時日本でも有名だった方で、トッシーなんてそれだけでもう「すっごいなぁ~!」(笑)
予定の仕事を終え日本へ帰って来たのが、もうすぐクリスマスという頃。そんな時にその方から写真付きの絵ハガキが届いたんです。あのステキな方から・・・。
ハガキの写真は、親子で仲良く1本のモミの木を横にして持ち、楽しそうな笑顔で笑っているステキな写真でした。いいなあ~!さすがだな~!
ところが、そこに書かれていた文字がなんとも上手くない文字。(笑) カッコイイその方には似ても似つかない、何とも言えない文字だったんですね。
その時思ったんです。これは、なんという”人を安心させる文字”なんだろうって・・・。(笑)
例え文字が下手でも立派な仕事をしている人は、文字の上手い下手なんて超越してるんだ~!(笑)
自分の今のこの文字が、何とも愛しい・・・
これと同じような経験を入院してから経験しました。
ホームセンターから病院へ搬送された数日後、リハビリも始まったある日に、右手で自分の名前を書いてみました。
それはもうびっくりです。自分の意図しない所へボールペンの先が動いて、とんでもない文字になったんです。ただそれは書く毎にそのひどさは減り、日にちと共になんとか読める字に・・・。勿論、今でもそれは続き、以前の文字とは全く違う文字になっていますし、決して上手くは書けていません。
でも、最近思うんですね。
病院にいる頃はリハビリなどでは文字も書きましたし、退院した今では、結構いろんな書類などに住所や氏名などを書く機会があり、以前とは全く違う文字なんですが、なんか、なんか、愛しいんです。(笑)
ちっとも上手くないし、今までの自分の文字とも違うんですが、なぜか、なぜか、愛しいんですね。
早く書けないので、丁寧に書くようになったからかなぁ~!
とにかく、今の自分の文字って、なんとも愛着があるんですねぇ~。
今回入院していろんなことを思いましたが、こういう気持ちになれたことは、ちょっと意外でしたね。
今無いことに意識して不満に思うのではなく、今ある足るを知り、そのことに感謝すること。
今自分が書いている文字も、きっとそうなのかもしれないと思いますねぇ~。
ついてる。ありがとうございます。感謝しています。トッシーで~す。