こんばんわ masa です。
今日、職場で何人かの方が、昨日のトミスケの話しについて尋ねてくださいました。
ある男性は、 「親が認知症で苦労しましたが、昨日の話しをもう少し前に聴いていたら、親に悲しい思いをさせなかったと思います。」と、言ってくださったり、 「おばあちゃんが、同じことをしていたなと、思い出しながら聴きました。この話を聴いていたら対応が違っていたと思います。 DVDが見たいです。」と、嬉しいことを言っていただきました。
本当にありがたい言葉で、感謝! 感謝! です。
トミスケ ありがとう
今日は、昨日に引き続き、研修会の内容をお話します。
『ブログの紹介』
『忘れること』
『愛のある対応をする』
『行動には全て意味がある』
などを、お伝えします。
職場の中には、以前から 『ついてる!ついてる!ハッピーライフ!』 を見ていてくれる人もありますが・・・
ちょっと恥ずかしいな (~_~メ) と思っています。
昨日は、ブログの紹介もしました。
私たち夫婦は、2009年3月から、認知症を患った母を通して学んだことを、『ついてる ついてる ハッピーライフ!』 という ブログで紹介をしています。
私たちが、「母とどう向き合ってきたのか」 をご紹介することによって、 認知症の介護で途方に暮れ、悩んでいる方の一助になればいい と、思っています。
今日までに、 ナント! 6万人の方が訪問してくださっています。
本当に、ありがたいことです。
母は、昨年の4月に幸せな 『人生の幕』 を引きましたが、
ブログを始めてから トミスケとの生活 が、もっと楽しくなりました。
『我が家の泣き笑い感動ストーリー』 を話し始めたら、どれだけでもネタがありますが(笑) 今日は、『忘れること』 『行動には、全て意味がある』 について、お話しします。
『忘れること』
認知症を患うということは、本人にとっても家族にとっても、つらく悲しいことです。
忘れっぽいことを悔やむ時期を過ぎると、忘れたことを忘れる時期に突入しました。
認知症の症状にどう向き合うのかが、介護のポイントであり
私たち 家族の心の安定 になり、 私たちの人としての成長 に繋がるものだと思います。
それは、認知症の症状に対して 『 愛 のある対応をする 』 ことが、出来るかどうかだと思っています。
かつては忘れっぽくなった母に対して、夫である父は 「さっきから何度も、同じことを言っている! いい加減にしろ!」と腹を立てたり、 私たちは 「おかあさん! だいじょうぶ~?」 息子は 「おいおい! いいか~?」 などと、対応していました。
その都度、母は忘れてしまったことに対して、認めたくない気持ちや叱られる辛さ、 何よりプライドがズタズタにされたという思いから、悔しい気持ちが高まっていきました。 そして、ドンドン表情が硬くなっていきました。
母が認知症になってから、家族で意識的に行った事がいくつかあります。
それは、 『 愛 のある対応をする 』 ことです。
同じ話を初めて聞いたように何度でも聴く。
忘れて思い出せないことは、混乱するので聞かない。
失敗をした後に落ち込ませない。
悲しい思いをさせない。
トミスケが 『 幸せ~!』 と思えることをいっぱいする。
生きていて良かったと思えることをする。
自分たちが、感情のコントロールができなくなったら、
その場を離れて気分転換をする。
『安心』 できる環境をつくる。
いつでも、
心配するな! 楽しめ! です。
我が家の泣き笑い感動ストーリーの中で、 『忘れること』 の代表選手は、次のストーリーかな(笑)
『ヨーグルトの不思議な話』
『エー! 卵が100個並んでいる!』
『マッサージ器が2台届いた(笑)』
次は、
『行動には、全て意味がある。』 です。
トミスケは、部屋の物を、色々な所に移動してしまう。
似た者同士を並べる。
タオルで拭くしぐさをする。
一定の動作を繰り返す。
など不可解な行動が、目立ち始めた頃のことでした。
夫(toshi)が、トイレブラシの所に、行儀よくネギが挿してある光景に、
あっ! そうか! トミスケがやっていることは、単なる散らかしじゃなくて、
『母のお仕事!』 だったんだぁと思ったそうです。
発想を変えてから、母のお仕事を楽しめるようになってきました。
そして、この発想が、今まで問題行動と思えたことも、 『受け入られる』 ようになりました。
このような、めでたい発想の転換 が、介護を ドンドン楽にしていきました。
まさしく
心配するな! 楽しめ! です。
そして、
『家族の支えになったこと』
経験から得られた効果的な関わり
発想の転換
価値観の転換
心配するな! 楽しめ!
全てに意味がある!
ものの見方を変える!
この考え方によって、いつもプラス発想で、前向きに、楽しんで介護ができました。
第三者に認められている
認知症で苦しんでいる家族は、社会資源を使うことにでさえ戸惑い、罪悪感をもっています。
人にお世話にならずに、自分たちで介護できないかと思っています。
だから、些細なことでもいいから、家族に声をかけてあげてほしいです。
私たちは、誰かにかけていただいた
「よくお世話されていますね。 お母さまは幸せですね。」 の言葉に、励まされ、頑張ってこれたと思います。
ブログは、今後も続けてさせていただきます。
また、昨年の11月11日にDVDをつくりました。
『母のお仕事!』 編として、介護施設や教育現場などでも見ていただいています。
母 トミスケについて、お伝えできる場をいただいたことに、心から感謝いたします。
以上、研修内容でした。
久し振りに、トミスケのことを語り、嬉しいような・・・ 寂しいような・・・ 気持ちになりました。
今後も、トミスケのことを、ブログを通じて発信させていただきます。
お読みいただきまして、ありがとうございました。 (masa)