ついてるついてる ハッピーライフ! ~どんな時も笑顔といっしょ~

ハッピー介護トッシーのブログ。Webは「ハッピー介護みいつけた!」 https://happykaigo.jp/

スイッチ・オンの生き方 パートⅢ 

2009年11月09日 | 本っていいな!

 ありがとうございます。

 今日は、ひと月前に書かせていただきました遺伝子研究の権威、村上和雄先生 (筑波大学名誉教授) の 著書 「スイッチ・オンの生き方」 から、3回目のご紹介をさせていただきます。前回のブログは以下になります。 

  http://blog.goo.ne.jp/himekobo1040m/d/20091011

 

 

 大海の中の砂の一粒

 ニュートンは 「学問は大海の中の砂の一粒に過ぎない」 といっていますが、遺伝子の研究をしているうちに、私にはこの言葉が実感としてヒシヒシと伝わってくるようなりました。

 サムシング・グレート

 万巻の書物に匹敵する膨大な遺伝子情報を極微な空間に書き込み、しかも、それを正確に一切の休みなく作動させている遺伝子とは、まさに奇跡としか表現のしようがないものです。人間の理性や知性をはるかに超えたものの働きによって誕生したと考えるしかありません。

 私はそこに人智を超えたものの存在を感ずるのです。そういう存在を、「偉大なる何者か」 という意味で、私は 「サムシング・グレート」 と呼んできました。

 遺伝子を操るもの

 私たちは、自分で意識して遺伝子に指令を与えているわけではありません。しかし、身体の中では見事に調和がとれている。それは遺伝子が身体をつくるタンパク質に的確に指令を発しているからです。心臓が動くのも、消化や新陳代謝がおこなわれるのも、基本的にすべては遺伝子の指令によるものです。

 ただ事ではない出来事

 そうだとするならば、いったい何物が遺伝子に指令を与えているのか。まだわからない未知の何かが遺伝子を操っているとしか思えません。

 これはただ事ではないといえます。たとえていえば神仏の世界の出来事といっていいかもしれません。

 DNAは大自然の書いたバイブル

 DNAというのは、人間がいかに生きればイキイキワクワクできるかを書いたバイブルだと思います。キリスト教のバイブルを書いたのはキリストの弟子たちだけれど、DNA教のバイブルを書いたのは大自然です。

 生かされている生命

 人間の生命については、まだわからないことだらけなのです。呼吸にしても、血液循環にしても、人間の力で調和的に持続的に働かせることは不可能です。しかし、それでも私たちは生きている。何も分からないままに・・・。

 そう考えてみると、いったい私たちには何事が起っているのかと思うのです。これは 「生きている」 というようなものではなくて、「生かされている」 というしかありません。

 かけがえのない生命

 生命は決して自分だけのものではない。堕胎にしろ、あるいは自殺にしろ、人間の身勝手な考えによるものです。

 生命は大自然のサムシング・グレートからの贈り物だということを決して忘れてはいけません。何十兆円出しても買えない、何ものにも代えがたい尊いものだという事実をぜひ知ってもらいたいのです。

                              村上和雄著 「スイッチ・オンの生き方」 より

 

 この本には、「この本は、いわば私の50年の遺伝子研究の総決算書であり、また新たな挑戦への決意書ともいえます。」 と表紙カバーの折り返し部分に書かれています。

 ひとつの見出しごとに短い文章で書かれたこの本を書店で見つけた時は、とっても読みやすく簡単に読める本だな・・・という印象を持って買ってきました。しかし、短くまとめられている文章の意味には大変深いものがあり、じっくりと何度も読み返したい本であると感じるようになりました。 出来れば、またご紹介させていただきたいと思います。 

 

 母トミスケは、順調に回復していますので嬉しい限りです。

 病院の皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございます。

 お読みいただき、ありがとうございまぁ~す。 (toshi)

コメント