雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

松尾寺

2008年10月21日 | 奈良散策
奈良県大和郡山市にある松尾寺を訪れました

真言宗醍醐派の別格本山
山号は松尾山とも補陀洛山とも云われています

       

開基は舎人親王


山門からは長い石段が続いています
山寺独特の風景を楽しみながら石段を登る

    

雨の合間を縫っての参拝

       



開基の舎人親王
天武天皇の皇子だった人物
天皇にはならなかった人物ですが
長屋王とともに皇親政権を樹立して権勢を誇った人物として知られています

没後は崇道尽敬皇帝の追号も受けています

    



話は戻って松尾寺

   

日本最古の厄除けの寺として伝わっています
2月と3月の初午の日の縁日には多くの参拝客で賑わいますが
この日は、閑散とした境内の風景を見せてくれていました

   

寺伝によると
舎人親王が養老2年
42歳の厄除けの為と
「日本書紀」編纂の完成を祈願して建立したと伝わっています

        

創建当時は独立寺院だったものが
中世以降、興福寺一乗院の傘下となり
法隆寺の別院の側面も併せ持つ事になる

       

時代は下って室町時代
修験道当山派の拠点として栄えることになる

「当山派」とは
吉野の金峯山を主な修行の場とした修験道のことを指し

別派である本山派と区別する為に呼称された
ちなみに、本山派とは
醍醐寺三宝院を本山とした真言宗系の修験道

   

松尾寺の本堂
創建当時の姿は留めていません
1277年に創建当時の建物は焼失
現在の建物は1337年に再建されたもの


境内で一際目を引くのが三重塔

      

こちらは本堂よりもずっと遅い明治21年の再建

 

杉と竹林に覆われた場所に立つ三重塔
朱色の塔は鮮やかな姿を見せてくれています

     

この三重塔
何故か気に入りました

  




続く
コメント (6)
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