雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

近江孤篷庵

2008年06月29日 | 滋賀散策
1653年に建立した
小堀遠州の菩提を弔う寺を訪れました

    

小堀遠州は小室城主であった人物
大名としてだけではなく
千利休
古田織部
らと名前を連ねる日本三大茶人

        

小堀遠州の菩提を弔う為
2代目城主宗慶が創建

       

京都大徳寺より僧円恵を招いて開山

   

臨済宗大徳寺派の寺です

   

小堀遠州自身が京都大徳寺に建立した孤篷庵にちなみ
近江孤篷庵と名付けられた寺
京都の孤篷庵は非公開ですが
こちらの近江孤篷庵は常時公開しています

    

寺領内は静まり返り
ひっそりと佇んでいました

どうやら他に訪れている人も居ないようです

    

小堀家の菩提寺として歴史を刻んでいた寺

庭園は二つあって
ひとつは簡素な石組みの枯山水庭園
もうひとつは池泉回遊式庭園

   

どちらも遠州好みの庭園

    

在りし日の庭園の見事さを
現世にまで残しています

   

   

この近江孤篷庵
多難な歴史も持っています

創建後は菩提寺としての地位が続きますが
江戸時代後期

      

6代目藩主政方の折
小堀家改易とともに衰えます

       

その後は支援もなく衰え
明治維新後無住のままに荒廃となった歴史を持ちます

    



昭和になってから小堀定泰が再建
庭園もその時に整備されています

   

一人の檀家も持たない寺院

  

再建の苦労と寺院の維持管理の苦労が偲ばれます

    

美しい庭園
京都の名庭園と呼ばれる庭園と比べても引けを取りません

  

交通の便が悪い場所ですが
訪れる価値は十分ある寺院です

  
コメント (13)
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