雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

吉城園

2008年06月02日 | 奈良散策
古都といえば京都が多かった旅

最近、奈良を訪れていなかった事に気が付き
奈良へと足を向けました
奈良の見所は、県内に散らばっていて
一度にと欲張るのは無理
ということで、東大寺周辺に行く事にしました

早朝家を出て
奈良に着いたのが9時頃
県庁の市営駐車場に車を停め

一番近い吉城園を最初に訪れました

        

奈良を訪れる時
何故か曇りや雨が多い
この日も雨こそ降りませんでしたが生憎の曇り空

でも曇りならではの風景が待ってくれているはず

    

期待十分
吉城園の門をくぐります
入場料は250円
昨年までは隣の以水園との共通券がありましたが
今年からは無くなっていました


さて
吉城園
元々は興福寺の塔頭跡
摩尼珠院があった場所とされています

        

詳しい歴史はわかりませんでしたが
明治時代になって
廃仏毀釈から個人所有に変わっています

   

大正時代になって
今日に見る、建物建築と作庭がなされているとの事です

入口から入り最初に見えてくるのが「池の庭」

       

庭園の基本は江戸時代に行われているようで
起伏のある地形を利用して巧みに造作されています

    

こじんまりとした大名庭園という印象

   

新緑の頃
淡い緑がとても美しい

さみだれの空なつかしく匂ふかな花橘に風や吹くらん

   

池の庭に面して建つ
客殿風の建物の周りは特に緑が濃く
縁側に座して暫し緑を楽しみました

  

苔むした蹲
少し老朽化していますが
その佇まいに趣きがあり
美しい

       

振り返れば
池の庭

見える景色が場所によって変わるのも日本庭園の魅力の一つ

  

回遊式庭園を巡り
緑の中に立ち入りました
今年も悠久の時間の中
緑の季節がやってきました

       

池の庭の一番奥には離れ茶室

    

茶室というよりも
一軒の家という大きさの茅葺の建物

        

茶室から見えるのが「苔の庭」
6月に入ると苔の絨毯が美しいことでしょう

   

       

眺めた二つの庭園
緑を楽しみました

   
コメント (10)
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