雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

晴天の曼荼羅寺2

2008年06月26日 | 愛知散策
藤棚を下から見上げると
不思議な景色を見ることができます

藤は横から眺めて楽しむもの
それは解かっているのですが

  

吸い込まれるような
花房の先に別の風景が見えそうな

ほら
よく見てごらん

 

風に棚引き
筆先のように揺れる
描き出す字はナニ?

気の向くまま
風の吹くまま

      

別院深深夏簟清
柘榴開遍透簾明
樹陰満地日当午
夢覚流鴬時一声

日差しが未だ軟らかかった時期
出合う風景も未だ眩しかった頃

     

藤紫

       

光り輝き
その存在を誇示するように
でも
軽やかに風に遊ぶ

     

      

あはれしばしこの時過ぎでながめばや花の軒ばの匂ふあけぼの

   

春の色は柳のうへに見えそめて霞むものから空ぞさむけき

  

夢のうちもうつろふ花に風ふけばしづ心なき春のうたたね

  

  
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする